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公開日 2026/04/15 06:30
新開発のドライバーで音質もパワーアップ

“ながら聴き”なのに騒音が小さい!? Shokz「OpenFit Pro」は一段と音にのめり込めるオープンイヤー型イヤホン

野村ケンジ

スポーツ向けの骨伝導イヤホンで圧倒的なシェアを誇るShokz。ここ1 - 2年で人気が高まってきた、屋外でも気軽にながら聴きができるオープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホンも好調のようで、2025年度の「骨伝導型」「左右分離クリップ型」イヤホンの国内売り上げではナンバーワンのシェア(BCNランキングデータに基づく)を獲得していたりもする。


そんなShokzから、渾身の作といえるニューモデル「OpenFit Pro」が登場した。



Shokz「OpenFit Pro」(ホワイト/ブラック)価格:39,880円(税込)


こちら、耳掛けタイプのオープンイヤー完全ワイヤレスイヤホンであり、同社ラインナップのなかでは最上級モデルとなる。そのため、音質についても機能についても、随分とこだわりのある様々な独自技術が随所に投入されている。


そのなかでも最大の注目といえるのが、Shokzとして初めてというノイズ抑制機能「フォーカスモード」の搭載だ。こちら、端的にいえば “周囲の騒音を低減してクリアでパワフルなサウンドが楽しめる” というもの。いわゆるアクティブノイズキャンセリング(ANC)と同じ要領で、周囲の騒音をマイクで検知し、それを打ち消す逆位相の音波を生み出しているのだ。


ANC機能はカナル型イヤホンや密閉型ヘッドホンなど元々の密閉性が高い製品で本領を発揮する機能であって、周りの音がよく聞こえることが特徴のオープンイヤー型にあっては、実現にかなりの困難がつきまとうはず。OpenFit Proではどうやって、騒音の低減を可能にしているのだろうか。


耳をふさがないのに騒音が少ない!快適さの秘密とは


いくつかの資料を読み解くと、この技術フォーカスモードには大きく2つのキーポイントが関わっている様子が窺える。まずひとつは装着性だ。


耳の形状や大きさは人によって異なるため、イヤホンの装着位置には個人差があり、当然ながらノイズ低減効果にもばらつきが生じる可能性がある。さらに、オープンイヤー型イヤホンにはイヤーピースやイヤーカップのような物理的遮音構造がないため、特に中高域のノイズ低減は難しいともいわれている。


それを解決するために、OpenFit Proは多く人から耳型のサンプリングを収集しつつ、Shokzが得意とするソフトシリコン+ニッケルチタン合金製イヤーフックを採用することで、激しい運動中であっても快適さと安定性を両立する安定したホールドとサウンドを確保しているという。余談だが、Shokzのホールド感の自然さ、確かさはメガネ使用者にも好評だ。






超薄型のニッケルチタン合金製イヤーフックを、マシュマロのような柔らかさを実現したという「Shokz Ultra-Soft Silicone 2.0」で覆い、耳にしっかり固定されつつも優しい絶妙な装着感を追求している


もうひとつは、マイク配置の最適化だ。OpenFit Proでは2基のフィードフォワード・マイクと1基のフィードバック・マイクを採用。効果的で安定したノイズ低減を実現する配置を確立するため、数千回にも及ぶテストを実施した。


これに独自開発した耳適応アルゴリズムを連携させることで、耳内のノイズレベルを高精度に予測。個々の耳形状の違いによる影響を最小限に抑え、あらゆる装着状態において高精度なノイズ低減を実現しているという。



赤いリングで囲われているのが、耳側のノイズを検知するフィードバック・マイク


今回、いくつかの場所で効果のほどを試してみたのだが、なかなかのものだった。屋外、特に都会の街中などでは気になる暗騒音をしっかりとマスクしてくれる。周りの騒音をはっきり分かるレベルで低減してくれるので、とても快適。音楽も特に低音がクリアに伝わってくるようになるため、楽しさが倍増してくれる。


エアコンや空気清浄機のファンノイズ、モーター音などが巧みに押さえ込まれているし、何よりも人の声などの中域や、金属音などの高域も程よく抑え込んでくれる点は驚き。屋内でも仕事に集中したいとき、テレワークはもちろんオフィスワークにもうってつけの製品に思えた。


ちなみに、フォーカスモードはアプリから9段階の調整が可能となっており、最大にするとANC機能独得の圧迫感を覚えるほど強い。このあたりは好みがあるだろうから、自分にとってベストな強さに調整してほしい。


新開発のデュアルダイアフラムドライバーが上質な音色を奏でる


もうひとつ、フォーカスモードに並ぶ魅力となっているのが、その音質だ。OpenFit Proでは、表裏に11×20mmの振動板を採用するデュアルダイアフラム方式のダイナミック型ドライバー「Shokz SuperBoost」を新開発して搭載。


丸型ドライバーユニット換算で16.7mmに相当する、オープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホンとしては異例といえる大きな振動板サイズを実現することで、豊かなディテールと深みのある低音を両立しているという。



表裏に1枚ずつ振動板を配置した「Shokz SuperBoost」。航空宇宙グレードのアルミニウムPMIドームキャップと高品質シリコンダイアフラムの組み合わせにより、クリアな高音から力強い低域までカバーする


また、低域をパワフルに強化する「Shokz OpenBass 2.0」や、周囲への音漏れを抑える「DirectPitch 3.0」といったShokz独自の技術も引き続き搭載。加えて、Dolby Atmosも採用され、広がり感のサラウンド表現や、ヘッドトラッキング機能を楽しむことができるようにもなっている。


一聴して驚いたのが、オープンイヤー型とは思えない実際感のあるサウンドを持ち合わせていることだ。カナル型イヤホンそのままとはいえないが、それに迫る聴こえのよさと低域の迫力を持ち合わせている。


おかげで、ヨルシカはボーカルの歌声がしっかり届いてくると同時に、バンド構成の各楽器がバランスの良い演奏を聴かせてくれる。羊文学も演奏が印象的。女性ボーカルは僅かにハスキーだが、それぞれの歌姫の魅力をしっかりと伝えてくれる。Jポップ、Jロックにピッタリのサウンドといえる。


現代ロックバンド・サウンドとの相性がよいので、Mrs.GREEN APPLEやSEKAI NO OWARIなども楽しい。ノリのよさから、思わず体が動いてしまう。米津玄師は演奏の最低域こそ不足感があるものの、オープンイヤー型としては望外なほどの迫力を持ち合わせているし、何よりも歌声の魅力が全体で楽しい。


実際、低域は最低域への伸びこそ弱いが、量感は必要にして充分、何よりもフォーカス感が良いため、キレのよいリズミカルなサウンドが楽しめる。情報量も多く、楽器の音色、ギターやベース、ドラムなどにリアリティを感じる。おかげで、フルオーケストラのクラシックも楽しい。音場的な広がりがスムーズで、壮大なスケール感の演奏が堪能できる。



フォーカスモードとデュアルダイアフラムドライバーが、“ながら聴き” でありながら上質な音楽を味わわせてくれる


このようにOpenFit Proは、オープンイヤー型ならではの装着感の快適さ、屋外での実用性の高さに加えて、騒音低減の良質さ、そして何よりも音のよさや迫力など聴く楽しさを併せ持つ、完成度の高い製品に仕上がっている。


普段使いに重宝しそうな、Shokzならではのインテリジェントさが際立つ。量販店などに置かれる試聴ディスプレイでは、フォーカスモードのオンオフ、効果のほどをピンポイントに確認できるので、是非とも試してその実力を体験してほしい。





(協力:Shokz Japan)

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