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<ヘッドフォン祭>CAMERTONのスピーカー「Binom-1」国内初披露/ウエスギから初のOTL方式ヘッドホンアンプ登場
編集部:筑井真奈本日4月25日に、東京駅そばのステーションコンファレンス5F/6Fにて開催された「春のヘッドフォン祭」。ここでは、CAMERTONのスピーカーやヘッドホンをプッシュする飯田ピアノと、ヘッドフォン祭初登場の真空管アンプブランド・ウエスギの出展模様をレポートする。
「Binom-1」は清潔感のある音場が印象的なスピーカー
飯田ピアノは、ArcTech BerlinやKuraDaなどのハイエンド・ヘッドホン/イヤホンなどが体験できるブースを設ける一方、別室にてCAMERTONのスピーカー「Binom-1」を国内初披露。TADのプリメインアンプと組み合わせた再生システムで来場者を迎えた。
CAMERTONは、2025年に日本に初登場したヘッドホン「Binom-ER」が、100万円を超える価格ながら大ヒットを飛ばした注目のハイエンド・ブランド。ウクライナ語で「音叉」を意味する言葉をブランド名に冠しており、今回披露されたBinom-1のフロントにも音叉のイラストが描かれている。
CAMERTONはもともとスピーカー開発からスタートしたブランド。日本市場でもぜひスピーカーを展開したい、という狙いをもって、Binom-1をヘッドフォン祭に出展したという。
TADのプリメインアンプ「TAD-A1000」と組み合わせた試聴では、非常にスッキリとして清潔感のある音場感が印象的。キャビネットは木材、フルレンジのユニットにはバルサと呼ばれる軽量な木材を採用しており、ユニット背後のリブで補強を加えているという。
スピーカーの背面にバスレフポートを設置、シングルワイヤリングで、反応良く押出しの良いサウンドと感じられた。予価350万円程度を予定、6月の「OTOTEN2026」でも披露する予定だという。
ヘッドホン/イヤホン再生ルーム(5F502)では、高級ブティックのような明るく開放的な雰囲気で、音楽をじっくり楽しめる空間を設営。クラウス・ハインツ氏が立ち上げたArcTech Berlinの「AB92」が体験できる他、SoranikのMEMS技術搭載のイヤホン「MEMS 3S 2025」、専用エナジャイザー(アンプ)を必要とするSoltanus Acousticsなど、主力製品のアピールに力を入れていた。
老舗真空管ブランドがヘッドホンアンプに初挑戦
日本の真空管アンプブランドとして、熱狂的なファンを持つUESUGI(ウエスギ)がヘッドフォン祭に初出展。真空管式OTL(アウトプットトランスレス)のヘッドホンアンプキット「TAP-101HP」を披露し、メディアや真空管アンプファンから熱い視線を集めていた。
代表の藤原さんによると、数年前にヘッドフォン祭に視察に来た際に、その来場者の “音への情熱” に大きく感銘を受けたことがきっかけだったという。
据え置きのオーディオファンは高年齢化も進み、なかなか新しいファン層の獲得に苦戦している現状がある一方、「クオリティの高い音」で音楽を楽しむことによって得られる深い喜びを、ヘッドホンファンが大いに享受していることに驚き、自社でもヘッドホンアンプ製品の開発に踏み切ったそうだ。
「TAP-101HP」は、サブブランドとして新たに立ち上げた「UESUGI BY HANDICRAFT」として展開する。昨年発売されたOTL方式採用の真空管パワーアンプ「U・BROS-333OTL」で得た手応えを、ヘッドホンアンプとしても応用したものとなる。
約32万円のキットとなっており、はんだごて、ドライバーといった基本工具があれば作成可能だという。組み立て済みの完成品も約44万円で販売する。「値段をなるべく抑えて、かつ自分の手で組み立てたオーディオで音を楽しむ、その喜びをぜひ伝えていきたいと考えています」と藤原さんも笑顔を見せる。
BLUESOUNDのネットワークプレーヤーからアキュフェーズのDACを通して再生すると、折り目正しく整えられた、硬質感のあるサウンドと言う印象。新しいヘッドホンアンプの誕生に期待は高い。
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