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PS3のDLNA機能を無線LANで快適に使う! − 私的NAS導入記(後編)

公開日 2010/06/02 12:34 ファイル・ウェブ編集部:風間雄介
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■PS3内蔵の無線LANでは音切れ、コマ落ちが頻発

まずはPS3内蔵の無線LANを使った方法を試してみる。これで無事接続できれば追加投資は一切必要なく、おサイフにも優しい。ということで早速、自宅にあるPS3(初期型の60GBモデル)内蔵の無線LANでNASに接続してみた。NASの認識自体は問題なく行え、PS3のクロスメディアバー上にNASのアイコンが表示される。

最初に再生してみたのは160kbpsのAACファイルだ。いくら何でもこれくらいは再生できるだろうと思ったのだが、いざやってみると、10秒に1回くらいの頻度で音がプツッと切れ、数秒経つと復帰するという状態を繰り返した。

ご存じの方も多いだろうが、PS3の内蔵無線LANの規格は、旧モデルもスリムになった新モデルも変わらず、2.4GHz帯を使うIEEE802.11b/gである。2.4GHz帯と5GHz帯を使い分けられ、スピードや接続の安定性を高めた最新の11n規格には対応していない。11gの理論上の最大速度は54Mbpsだが、もちろん実効速度はそれほど出るわけがない。また、PCなどでは11n対応のUSB無線LANアダプターも多く用意されているが、これらはPS3には対応していない。

しかしこれまでは、自宅が木造のためか電波強度はそれほど低くなく、ファームウェアをダウンロードする際などでも、それほどスピードに不満を感じることはなかった。だから音楽ファイルの再生くらい楽勝だろうと思っていたのだが、初っぱなから見事に挫折してしまった。

では、動画はどうだろう。ここで試してみたのは、ソニー“Cyber-Shot”「DSC-WX1」で撮影した720pのMPEG-4動画だ。再生してみると、音楽再生ほどでは無いものの、やはりコマ落ちが発生する。ただし音楽よりはコマ落ちの頻度が明らかに少なく、これは不思議に感じる。動画の方が遙かにビットレートが高いので、普通に考えたら動画再生の方が頻繁にコマ落ちして良いはずだ。

とにかく、音楽も動画も正常に再生できないのだから、これは明らかに無線LANのスピードか接続安定性のいずれか、もしくは両方に問題があるものと考えられる。

NASを導入する前も、11b/g対応のMacからAirMac Expressを使って、無線で音楽を飛ばして再生していたが、電子レンジを使うと必ずといっていいほど再生が途切れてしまっていた。

また、最近では自宅周辺でも無線LANを導入した家庭が増えているようで、結構な数の無線LANアクセスポイントが表示される。2.4GHz帯が混み合っていれば、当然リンクスピードや安定性は落ちてしまう。

■有線LAN接続では呆気ないほどスムーズに再生可能

ひとまず有線LANで接続できるか確かめてみよう。そう思って、PS3を1階に持って行き、ルーターと有線LANで直接つないでみる。すると案の定、音楽の音切れや動画のコマ落ちは一切発生せず、実に快適に再生できた。

やはり無線LANが問題か…。半ば分かっていたこととは言え、この時はかなりガッカリした。今から工事を行って、壁内配線で有線LANを家庭内に張り巡らせるのは、費用面で不可能に近い。かといって、1階のリビングにあるNASから2階のシアタールームまで、部屋や階段を伝わせてLANケーブルを引き入れるというのも、美観の問題からやりたくない。やはり別の方法を探すしかない。

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