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どのサーバを選ぶべきか?

集中連載:PS3のDLNA機能 徹底攻略(1)DLNAを利用するための準備

公開日 2011/02/02 20:15 海上 忍
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ソニー「PlayStation 3」(PS3)のデビューからはや4年、発売当初からHDMI 1.3端子を装備するなど通好みのこのマシンは、オプション「torne」の発売により地デジ録画にも対応するなど、いまなおマルチメディア端末としての進化を続けている。

「PlayStation 3」

この短期連載では、そのマルチメディア端末としての機能を活かすべく、PS3から他のAV機器やパソコン上のコンテンツへのアクセスを可能にする「DLNA」を活用する方法を探る。

パソコンやビデオレコーダーをつなげて利用する方法や、どのようなコンテンツを再生できるかなど具体事例に入る前に、第1回となる今回はPS3でDLNAを利用するための準備について解説してみよう。

■DLNAでできること

PS3は「インターネット接続が必須」と言っていい。システムソフトウェアの配布はインターネット経由が半ば当たり前だし、ネットに接続できなければオンラインゲーム/ショッピングのサービスを提供するプレイステーションネットワークも利用できない。オーディオコーデックの一部(ATRACとWMA)はアクティベーションが必要など、機能の限定解除もインターネット接続が前提だ。

一方、家庭内の他のコンピュータやAV機器と接続するためのローカルエリアネットワーク(LAN)接続は、利用する機会に乏しいようだ。ゲームで遊ぶにしても他のAV機器と連携することはなく、コンピュータ上の共有領域にアクセスして書類を開く、ということもない。

しかし、LANに接続すればPS3の利便性が向上することは確実。特に「DLNAクライアント」としての機能を利用すれば、同じLANに接続されたWindows/MacやAV機器、NASといった「DLNAサーバ」として動作する機器のコンテンツにアクセスできるのだ。

DLNAの機能を利用すると、PS3からパソコンやAV機器にある動画・音楽にアクセスできる

ネットワーク経由で他の機器にアクセスできることは、PS3のメディアプレーヤーとしての機能にとって大きなプラスだ。パソコンにあるデジタルカメラの画像も、ビデオレコーダーに録画された映像も、NASに保存された音楽ライブラリーも、DVDやメモリーカードを介さず、必要なときにPS3から直接読み込める。接続先にDLNAサーバ機能があることが条件とはなるものの、近年同機能に対応する機器は増加中。これを活用しない手はないだろう。

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