ハイレゾからレコードまで再生できる驚異のコンパクト機

M2TECH「EVO PhonoDAC Two」を聴く ー 先鋭的かつ独創的なフォノイコ内蔵USB-DAC

岩井 喬

前のページ 1 2 3 次のページ

2017年07月31日

全てをデジタル領域で動作。驚異的なフォノ機能

ここまでコンパクトなモデルにクロック入力まで備えたことには驚きを隠せないが、さらに本機のすごさを実感できる機能性がフォノ入力である。EVO PhonoDAC TwoはRIAAをはじめ、フォノイコライザーのカーブはLP用で17カーブ、SP用で8カーブも用意されており、MMやMCの切り換えについても明確なスイッチングで行うのではなく、入力ゲインとインピーダンスのシームレスな切り換えによって調整するユニークな機構となっているのだ。

EVO PhonoDAC Twoの内部。105W×104Dmmのコンパクトなボディのなかには、M2TECHのノウハウが凝縮された回路がぎっしりと詰まっている。このサイズに収めながら、極めて良好なS/Nを確保できることも、高い技術力を表している

EVO PhonoDAC Twoは、先に発売されたJOPLIN MKII同様さまざまなイコライジングカーブに対応するフォノイコライザーでもある。これらの処理が全てデジタル領域で行われていることも特徴だ

入力ゲインは0〜62dBまで、インピーダンスは10Ωから50kΩの範囲で可能だ。よってRCAアナログ入力はフォノのみならず一般的なライン入力にも対応でき、FMラジオからの入力にも対応できるよう個別にMPXフィルターの有無を切り換えるモードも用意され、まさに至れり尽くせりだ。

インピーダンスもステップ式ではなく連続可変方式なので、使用するカートリッジの最良の負荷抵抗を攻めてみるのも面白い。また同軸デジタル接続時には内部のジッター除去機能も有効にできるので、どんな接続状況でもより最適かつ最良な状態でオペレートできる点も素晴らしい。

EVO PhonoDAC Twoリアパネル。RCAアナログ入力はフォノ/ライン兼用。細かな設定は中央のノブとリモコンで行うことができる

内部のアナログ回路には高品質なポリプロピレンコンデンサーや低ノイズオペアンプを組み合わせており、音質にも留意。電源はACアダプターからの供給となるが、7.5Vから最大15Vまでの範囲で使用できるので、範囲内でより大きな電圧のアダプターを選び、音質向上を狙うこともできる。

EVO Phono DAC Two清々しい響き

前のページ 1 2 3 次のページ