ハイレゾからレコードまで再生できる驚異のコンパクト機

M2TECH「EVO PhonoDAC Two」を聴く ー 先鋭的かつ独創的なフォノイコ内蔵USB-DAC

岩井 喬

前のページ 1 2 3 次のページ

2017年07月31日
先進的かつ独創的なM2TECHらしいモデル

まだ192kHz/24bit対応USB-DACが数少ない頃、単体DACを持つユーザーに対してUSB入力をサポートし、ハイレゾの世界をより身近なものへと変えてくれたアイテムのひとつとして、イタリアのM2TECHが送り出した「hiFace」は多くのユーザーの記憶に残っている。USBメモリサイズの小さな筺体でS/PDIF信号への変換を行う画期的なDDCとして、その手軽さと音質の良さからオーディオブランドの面々からも一目置かれた存在であった。

M2TECHはその後も非常にユニークなデジタル製品を数多く手がけ、最近ではレコード再生用の複数のフォノイコライザーカーブをデジタル処理で行う「JOPLIN MK2」など、他社には真似できないアイデアをいとも簡単にコンパクトなボディサイズで実現してきていることも驚きである。

M2TECH「EVO PhonoDAC Two」¥180,000(税別)/フォノイコライザー兼プリ機能搭載AD/DAコンバーター

そして現在、他社の先を行く先進的かつ独創的なアイデアを盛り込んだコンパクト機として実に“M2TECHらしい一台”として紹介したいのが、手の平サイズのデジタル・フォノイコライザー&プリ内蔵USB-DAC「EVO PhonoDAC Two」だ。

デスクトップでも邪魔にならないEVO Twoシリーズの中でも最も多機能かつオール・イン・ワンの集約度が高いのがEVO PhonoDAC Twoの特徴であり、DACを持たないJOPLIN MK2に比べ、小さいながらも機能面で本機の方が優れるポイントも数多い。

使用するパーツも最先端のものを巧みに使用。EVO PhonoDAC TwoのDACチップには、ES9018K2Mを搭載している

ADCチップにはES9102CSを採用。こうした高品位パーツとM2TECHの高度なFPGA技術によって、他社には真似出来ないほどの性能を実現した

DACチップはESS製「ES9018K2M」、ADCチップは「ES9102CS」を搭載。USB入力においては最大384kHz/32bit PCM&11.2MHz DSDでのDA変換が可能であり、同じ1本のUSBケーブルでAD変換の処理も行える。そのUSB接続でのAD変換の場合は最大384kHz/32bit PCMまで処理でき、同軸S/PDIF入力については192kHz/24bit PCMまで対応している。そのほかクロック入力も備え、EVO TWOシリーズのクロックジェネレーター「EVO Clock Two」などとの連携も可能だ。

全てをデジタル領域で動作。驚異的なフォノ機能

前のページ 1 2 3 次のページ