【特別企画】3モデルの効果と音質をチェック

USB端子に挿すだけ。パイオニア「DRESSING」でオーディオの音質はどれだけ変わるのか?

岩井 喬

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2017年06月20日
PCとのUSB接続において、PCから電源ラインを伝わるノイズをいかに抑えるかが昨今のUSB-DAC、さらにはUSB入力を備えるオーディオ機器に必要な要素となっている。そうした機器の多くはDACにデジタルアイソレーターを備え、ノイズを切り離す対策を実施しているわけであるが、このノイズ対策をより根源的な部位から行うものとして複数のメーカーから発売されているものが終端型USBノイズフィルターだ。PCはもちろん、iOSデバイス接続用などに向け用意されたUSB-A端子へ装着するものである。

さらにもうひとつのスタイルが、USBケーブルとPCとの間に挿入する、USB-Aメス端子も備えたジョイント型USBフィルターだ。いずれもUSBメモリー型のコンパクトサイズであり、電源ラインにノイズフィルターを挿入したものが主流である。ジョイント型の場合は信号ラインに対してもノイズフィルターを用意して万全を期すものが多い。こうした時流に乗り、USB伝送品質の向上に打って出たのがパイオニアのUSBサウンドクオリティアップグレーダー『DRESSING』(公式サイト)だ。

パイオニアの“USBサウンドクオリティアップグレーダー”「DRESSING」。左より「APS-DR003」(¥100,000)、「APS-DR002」(¥20,000)、「APS-DR001」(¥6,000、いずれも税抜)


USB端子に挿すだけでノイズ低減
音質傾向の異なる3モデルを用意


『DRESSING』には3つの製品が用意されている。まず、プリズムカットボディでデザイン的にも独自性を出しつつ、抜き差ししやすい合理的な構造を持つ終端型の「APS-DR001」。そして無垢アルミ削り出しボディに加え、オーディオ用銀入りハンダや選別部品を採用したジョイント型の「APS-DR002」。そしてこのAPS-DR002と基本的に同じ構造ながら、丁寧にひとつずつ手作りで組み立てられ、特性と試聴テストも実施してパスしたものだけを出荷するというスペシャルバージョンの「APS-DR003」だ。なおAPS-DR002とAPS-DR003に関しては特性データも添付されるという。

APS-DR001

今回の『DRESSING』シリーズが他社のUSBノイズフィルターと異なる点は、積極的に音質傾向についてアピールしている点かもしれない。

APS-DR001は“低域と中高域をバランスよくチューニング”“解像度・音場感をアップ”とアピール。APS-DR002は“低域および高域の解像度をより向上させる” “こだわりの選別部品の導入で音場感を再現”という点に効果があるとのこと。さらにAPS-DR003は“より厳選された選別部品の投入により、あらゆる楽音情報を引き出す”という。このさらに厳選した部品の投入によって、より微細なノイズまでカットでき、音質にもその効果が如実に表れるそうだ。

APS-DR002


APS-DR003
『DRESSING』シリーズの基本的な能力としては、USB-A端子に挿入することで、音質に影響を及ぼす電源ラインの電圧変動を少なくし、ノイズを抑えるというものである。これに加え、ジョイント型のAPS-DR002とAPS-DR003は信号ラインにもノイズフィルターを用意し、信号ラインに混入したノイズ成分を抑える効果も持つ。

本稿では『DRESSING』シリーズそれぞれの効果を確認するとともに、APS-DR003にAPS-DR001を加えたダブルでの効果もチェックしてみた。試聴にはMacbook Airを用い、空き端子にAPS-DR001を装着。USB-DACには「ラックスマンDA-06」、パワーアンプに「アキュフェーズM-6200」×2、プリアンプ「アキュフェーズC-2850」、スピーカーにTAD「TAD-E1」を用意した。なおMacの再生用アプリケーションは『Audirvana Plus』だ。

Macbook Airに装着して試聴を行った


各モデルの効果とサウンドをチェック

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