HOME > レビュー > 【第164回】本当に乗り換える価値アリ?「AK70」とAK歴代エントリーDAPを比べてみた

[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第164回】本当に乗り換える価値アリ?「AK70」とAK歴代エントリーDAPを比べてみた

公開日 2016/08/26 10:07 高橋 敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
■AK70 VS AK歴代小型エントリー!

本格的なポータブルオーディオにこれから足を踏み入れようという方に向けて、おすすめしやすい単体プレーヤー製品。「初めて使う単体プレーヤーは何が良いか」という問いへの答えとして、現時点では、Astell&Kern「AK70」を上位候補として挙げざるを得ない。

もうみなさん見慣れたであろうAK70

ミスティミントはまんまグリーンではなく、シルバーをベースにグリーンっぽさを出したような色合い

携帯性、操作性、音質、機能、価格…そのどれにも強みがある。もしくは弱みはなく、トータルバランスに優れる。小型軽量で使いやすく、せっかく買ったのに持ち歩いて使うのが面倒になった…なんてことにもなりにくい。ユーザーが慣れてきて「バランス駆動」なんてものに興味を持ってきても、それにも対応できる。

一般層における「ウォークマン」は別枠・別格として、AKシリーズはポータブルオーディオファンの間での普及率や認知度も特に高いシリーズだ。周りの先輩ユーザー(リアルに限らずネット上のコミュニティも含めて)からのアドバイスももらいやすいだろう。

「これからポータブルオーディオに足を踏み入れるエントリーユーザーにおすすめして、間違いが少ないのはAK70!」というのは、それでよしとしよう。いまさら改めて深く掘り下げる必要はない。

では今回の記事で、AK70をどういう視点からチェックするかというと、「AKシリーズ歴代の小型エントリーモデルを未だ愛用するユーザーにとって、AK70には乗り換えるだけの価値、理由があるか?」だ。具体的には、

・AK70
・AK Jr
・AK100MKII


この3モデルの比較を行う。

AKシリーズ内外に多くの選択肢が登場して以降もなお、AK歴代の小型エントリーモデルを「未だ愛用」するユーザーには、単にお財布事情もあるだろうが、そのモデルの特徴へのこだわりや愛着もあることかと思う。果たしてAK70はそこを継承してくれているのか?あるいはそこを覆すほどの魅力、例えば音質のジャンプアップはあるのか?そういったところをチェックし、お伝えしていきたい。

次ページ改めて確認!AK70はエントリー機として実に妥当!

1 2 3 4 5 6 7 8 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE