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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第160回】良いメンテナンスが良い音を作る!ポータブルオーディオの “お手入れ法” 徹底解説

2016/07/08 高橋 敦
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■あなたが快適な場所は、道具にとっても快適な場所だよ

さて今回は、お気に入りのイヤホンやヘッドホン、ポータブルプレーヤーやヘッドホンアンプ等を、良いコンディションを維持してできるだけ長く使い続けていくための保管方法やメンテナンス、お手入れのポイントやその方法、便利なグッズなどを紹介していこう。

今回はポータブルオーディオのお手入れ方法について

なお、「オーディオ用」として販売されているメンテナンスグッズや音質改善グッズの類は、今回は特に取り上げない。それらはオーディオ機器に対して、どんなときにどのように使えばどのような効果を得られるかメーカーによって明示されているので、ここで改めて解説する必要もないだろう。

では早速だが最初のポイント!

Q:確認「普段の置き場所と長期の保管場所はどこがよい?」
A.回答「あなたが快適な場所が、道具にとっても快適な場所です」

まず「メンテナンス」「お手入れ」の前提として、そもそも普段から良い状態を維持する、状態を損ねないことが大切だ。そのために確認しておきたいのがそのアイテムの普段の置き場所や保管場所。

基本は「人間が生活していて快適な環境は、オーディオ機器に限らず人間が利用する道具全般にとっても快適な環境」ということ。人が生活環境で使う道具は当然、人が暮らすその環境で使われる前提で作られている。その環境こそがその道具にとっての「想定される使用環境」であり、その環境の範疇の中での利用であれば快調に動作し、保管時の負担も少ないわけだ。

つまり、あなたが快適に過ごせるように空調などを調整したり工夫したりすれば、それがオーディオ機器のためにもなるということ。このあたりは楽器やカメラとも共通する。そういう意味では「特別なことはしなくてもよい」というのが正解とも言えるのだが、もちろん意識してその環境を整えておいた方がより安。

ということで具体的には、

▼気温
▼湿度
▼通気
▼直射日光


を意識してほしい。次ページから、まずそれら4つのポイントについて解説していこう。

<目次>
■ ポイント解説1:「気温」「湿度」
■ ポイント解説2:「通気」「直射日光」
■ お手入れの基本は乾拭き
■ 細かな部分の埃を飛ばすにはブラシとブロワー
■ 最難関は端子!ケーブルも忘れずに
■ イヤーピースとイヤーパッドは「交換」も視野に
■ 外装の木と革の扱い


次ページ気温・湿度について気をつけたいポイントを解説!

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