HOME > レビュー > 【第147回】アイアン・メイデンとは、正義。 “メイデンヘッドホン” でメタルの名曲を聴きまくる!

[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第147回】アイアン・メイデンとは、正義。 “メイデンヘッドホン” でメタルの名曲を聴きまくる!

公開日 2016/02/26 10:15 高橋 敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

▼Extreme「No Respect」

1995年発売「Waiting For The Punchline」に収録:1990年代のバカテクギタリストの中でも飛び抜けた存在の一人であったヌーノ・ベッテンコート氏の、リズムプレイヤーとしてのセンスが特に光る名曲だ。音数は少ないバッキングなのだが…。

<聴きどころ:01分31秒〜02分26秒>
サビの裏でのブラッシングミュート中心のカッティング。音程のある音はあまり使わずに、リズム、その絶妙のタイミングとキレだけで押し切る。なのでそのタイミングとキレを再現しないことには全く格好がつかず、ヘッドホンにも音の立ち上がりの速さと収まりの良さが求められるのだが、メイデンホンはそこもばっちり!キレキレだ!

またメイデンホンはハリス氏の意向によってミドルレンジのクリアさを特に重視してチューニングされているとのこと。するとミドルのすっとした見晴らしのよさによって相対的にややドンシャリ、ローとハイが少し強めに聴こえるかもしれない。しかしそのローとハイもクリアだし、ローは豊かだがタイトでもある。例えばこの曲の場合、ベースやドラムスは太いがブーミーではなく、低音の空気感のような感触も印象的だ。好みは分かれるかもしれないが、だからこそ強みにもなる。

▼Pride & Glory「Horse Called War」

1999年発売「Pride & Glory」に収録:オジー・オズボーン氏に見出されたギタリストの一人、ザック・ワイルド氏のソロプロジェクト的なバンドでの作品。サザン・ロック+メタルという、ザック氏の趣味全開なサウンドだ。ブライアン・ティッシー氏のドラムスも抜群にかっこいい。

<聴きどころ:02分50秒〜03分36秒>
ギターソロ部分だが、ベースもドラムスもすべてがかっこいい。まずギターだが、EMG PUからここまでダーティで生々しい音を引き出すのはザック氏ならでは。それでいて、やはり独特の艶感も生かしている。そういったことを再認識させてくれるのがメイデンホンのクリアな再現性だ。

そのギターに対抗してベースとドラムスも熱く動き回るのだが、オーディオ的にはここでも特にやはりベースが注目。実際にどのような楽器で演奏しているのかはわからないが、プレベ的な膨らみ感のある音色。この音色で速く激しく動き回るフレーズだと再生側が追いつけずにボワッたり、もたったりしがちだが、メイデンホンは膨らみを再現しつつ遅れなし。「No Respect」の場合と同じく、低域の良質さを実感できる。

次ページまだまだいくぞ、PanteraとRage Against The Machine

前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE