[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第14回】目指せ!耳穴ベストフィット −ハイエンドイヤホンのチューニングを追い込む

高橋敦

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2012年08月24日
■イヤーピース交換、ケーブル交換…ハイエンドイヤホンのチューニングを高橋敦の耳穴で追い込む!

僕がイヤホン試聴取材のたびに毎回確認させられるのが、カナル型イヤホンにおけるフィッティングの重要性だ。イヤホンが耳にぴたりとハマる状態を見つけないと、イヤホンの本来の性能を判断できない。イヤーピースの選択は、とても重要である。

また最近のハイエンドイヤホンは、イヤーピースの他にケーブルも交換可能な製品が多い。純正の他に、サードパーティからもクオリティを高めたケーブルが販売されている場合、それを使うことも音質を好みの方向に持っていく手段になる。

今回はイヤホン製品におけるそのあたりのフィッティング〜チューニングの効果を、改めて確認してみることにした(高価なハイエンドイヤホンはその実力を引き出さないともったいないしね!)。

ハイエンドイヤホンの代表例として、「付属イヤーピースが豊富」「交換ケーブルにも複数の選択肢がある」な、SHURE「SE535」に登場してもらおう。

おなじみSE535。3基のBA型ユニットを搭載してワイドレンジで分厚い音場と細やかな描写の両立を実現している

■とりあえず付属イヤーピースを全部付け替えてみた

イヤーピースのポイントは大きさ・素材・形状。SE 535には以下のようなイヤーピースが付属する。

左上から、ソフト・フレックス×3サイズ、トリプル・フランジ×1サイズ。左下からイエロー・フォーム×1サイズ、ソフト・フォーム×3サイズ

ソフト・フォームは低反発素材。ソフト・フレックスはシリコン。イエロー・フォームも低反発素材だがあまり密ではなくスポンジっぽい。トリプル・フランジはシリコン製で傘が3段重なったような形状だ。早速それぞれを使用してみよう。

購入時にセットされている中サイズのソフト・フォームは、装着の時点で僕の耳には少し緩い(僕は耳の穴が大きい)。室内の空調の音も強くは遮断されず、密着性が低い。ダメな予感…。

しかし再生を始めると、音はそれほど悪くはない。低音から高音までのバランスは崩れておらず、ベースが適度に“ブォン”と唸るなど、低音の迫力もほどほど。高域側のシンバルのしなやかさも好感触だ。

次は大サイズのソフト・フォーム。耳に入れた時点で中サイズとは密着感が全く異なり、部屋の空調の音も綺麗に遮断された。これだ! これでこそSHURE SEシリーズだよ!

ソフト・フォームの大は僕の耳に密着。それでいて特に圧迫感もなく、装着感も問題なし

フィッティングで聴こえ方も変わる! 引き続き、高橋敦の耳穴によるイヤーピース別レビュー

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