チョークコイル製造専業メーカーと協力

中村製作所、新磁性材「Amormet」開発。電気ノイズ除去アクセサリーなど発売

公開日 2016/08/22 17:23 編集部:小野佳希
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中村製作所は、東静工業の協力を得て開発した新磁性材コア「Amormet(アモルメット)」を用い、スピーカーケーブルやラインケーブルなどを製品の中心の穴に通すことで電気ノイズを抑制して音質向上を図るアクセサリー“Amormetコア”を8月31日より発売する。また、Amormetを搭載した電源ボックスのトライアル販売も行う。

NS115

■超Hiμ材 コモンモード専用
・NS-115(穴径φ5mm)1,000円(税抜)
・NS-145(穴径φ6.5mm)1,200円(税抜)
・NS-221(穴径φ10mm)2,500円(税抜)

■コモンモード/ノーマルモード両用
・NST-105(穴径φ5mm)800円(税抜)
・NST-159(穴径φ6mm)1,000円(税抜)
・NST-198(穴径φ8mm)1,500円(税抜)
・NST-241(穴径φ10mm)1,800円(税抜)

■電源ボックス
・PLC-02 82,000円(税抜)

アモルメットはノイズ防止用チョークコイルのコアで、「オーディオで有害な高周波数ノイズを除去するために大変重要なパーツ」と同社は説明。コモンモードチョークコイルは音声信号等に対しては一切の影響を与えず、高周波ノイズに対してのみ大きな抵抗として働きノイズを防止するという。

主にCDプレーヤー、DACの出力コード等オーディオ機器間のラインケーブル(インターコネクトケーブル)、スピーカーケーブル、ACアダプターのDC出力コード等での使用を想定。コアの中心の穴にラインケーブルやスピーカーケーブル等を通して使用する。

ケーブルはプラスマイナスを一緒に通して使用することで、ノイズ防止に最も効果的というコモンモードチョークとして動作。ステレオ等チャンネル数が複数ある場合は、チャンネルごとに行うように説明している。なおACアダプターに使用する場合は、直流出力コードを中心の穴に通しながら、コアに1〜2回巻き付けた方が効果的という。

電源ボックス“Power Line Cleaner”「PLC-02」は、このアモルメットを採用した4口の電源ボックス。重要部分の大半が加工済みの状態で届けられるキットとして販売する。なお100セット限定でのキャンペーン販売で、購入者にはアモルメットコア「NS-115」も2個無償提供される。

表面に2口、背面に2口の計4口を備え、2系統に分離された最大1,500W(大電力パワーアンプ用+前段機器用)の大容量を採用。28mm径の新開発ノーマルモードチョークコイル2個、35mm径アモルファスコモンモードチョークコイル1個、26mm径アモルファスコモンモードチョークコイル1個、ガラスエポキシ基板1.6mmと2t布入りベークライト板の組み合わせによるコンポジット基板などを主要部品に採用している。

同社では、オーディオ用ではないノイズフィルターはとくにフェライトコアの音響特性が著しく悪いため、ノイズが取れたはずなのに音質が低下してしまっていたと説明。多くのノイズ除去フィルターを製作して試聴テストを繰り返し、フィルターに使用するパーツの電気的特性と音響特性の重要性がわかったという。

ノイズを防止するフィルターは主にコアにコイルを巻いたチョークコイルとコンデンサーで作られるが、オーディオ用としては、除去したいノイズに合わせた電気的特性とすぐれた音響特性を併せ持つパーツを使用する必要がある。特にコアにおいては音質を考慮して作られたものは全くないという。

昨今ではアモルファス系のトロイダルチョークによるフィルターがネット上で評価されており、適切な使用方法とそのサイズを準備すれば、ハイエンドオーディオに十分通用するであろう電源対策部品を完成させられる予感があったとのこと。

こうしたなか、チョークコイル製造専業メーカーである東静工業の協力を得てオーディオ用ノイズフィルターを開発。このフィルターに使用されている特別に選ばれた音の良いコアがアモルメットだという。同社では「このコアを使用してノイズを防止すると高音、低音の出方はもちろんのこと音楽の表現力や演奏者の表情、ライブ感等が著しく向上し原音はこんなにも素晴らしいものだったのかと実感されるはずだ。皆様もぜひこの音の良さを体感してほしい」としている。

【問い合わせ先】
中村製作所
TEL/042-759-7812

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