11人のトップギタリストとコラボした注目作

渡辺香津美の最新作「ギター・イズ・ビューティフル KW45」制作秘話/CDとハイレゾを比較試聴

公開日 2016/04/20 15:23 編集部:小澤 麻実
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4月14日、東京・八重洲にあるGibson Brands Showroom TOKYOにて、渡辺香津美さんの新作「ギター・イズ・ビューティフル KW45」ハイレゾ配信を記念したトーク&ライブが行われた。会場には渡辺さん、渡辺さんと長年タッグを組んでいるソニー・ミュージックスタジオのエンジニア・鈴木浩二さんが登場。多くのファンが詰めかけた。

渡辺香津美さんと言えば、日本のジャズ界、ギター界を牽引してきた偉大なギタリスト。新作ではアンサンブルの最小単位である「DUO」をテーマにしているが、とにかく驚くのが参加ギタリストの面々だ。リー・リトナーやマイク・スターン、Char、押尾コータロー、SUGIZO、伊藤ゴロー、生形真一、三浦拓也、沖 仁、高田漣、井上銘……世界トップのギタリストや次世代を担うギタリストたちと渡辺さんが、いったいどんな音楽を作り上げるのか気になってしまうことだろう。

「ギター・イズ・ビューティフル KW45」96kHz/24bit FLAC:2,571円

渡辺さんはこのアルバムができた経緯を「私のワガママがきっかけだったんです」と笑う。

渡辺香津美さん

「ギター生活45周年を迎えるにあたって何かやりたいと話していたんです。“Guitar is Beautiful”というライブをやっていくうちに、これを1枚のアルバムにしたら面白いんじゃないか、と。デュオでやろうと決めたんですが、共演したいギタリストが山ほど出てくるんですね。なので今回はいくつか条件を決めました。まず、『自分より年上は入れない』(笑)。世代やジャンルを越えた人たちとコラボして、新しい気持ちで作ってみたいなと考えました」

「それと『プライベートスタジオで、セッションのように録音する』こと。別々のブースに入ってやるのはナシ。なのでお互いの音がどうしても一部混じるので、自分が間違っても直せないという緊張感もありましたね。曲によっては私が録音を行ったものもあるんですが、長年タッグを組んでいる鈴木さんがきれいにしてくれました」

鈴木さんは「香津美さんのレコーディング技術がどんどん上がってきていて、マイクも色々買ったり、特性を熟知されていたりするので、僕の仕事が危うくなっています(笑)」と苦笑。

今回の録音は渡辺さんを右チャンネル、ゲストを左チャンネルに配置。LRを“パッキリと”分けるのではなく、一体感のある音を目指したという。イベントでは、アルバムのなかから何曲かピックアップして試聴し、渡辺さんと鈴木さんによる制作秘話が語られた。

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