下位モデルは99ドル

<CES>AudioQuest、「DRAGONFLY RED」− 64bitデジタルボリューム搭載。iPhoneと接続可能に

2016/01/08 編集部:小澤貴信
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2016 International CESに出展したAudioQuestは、コンパクトなスティック型USB-DAC「DragonFly」の新モデルとして、「DRAGONFLY RED」と「DRAGONFLY BLACK」を発表した。

「DRAGONFLY RED」

「DRAGONFLY BLACK」

両モデル共に新たにESS製DACを搭載。Lightning - USBカメラアダプターを使ってのiPhone/iPadへの接続に対応した。AndroidデバイスへOTGケーブルを使って直接接続を行うことも可能。これによりポータブルで本機が使えるようになった。

Lightning - USBカメラアダプターを使ってiPadしての再生デモ

上位モデルとなる「DRAGONFLY RED」は、DACチップに「ESS9016」を搭載。64bit ビットパーフェクトのデジタルボリュームによるプリアンプ機能も搭載した。2.1Vのハイゲイン出力により、ハイインピーダンス・ヘッドホンにも対応できる。米国での価格は199ドルとなる。

エントリーモデルとなる「DRAGONFLY BLACK」は、DACチップに「ES9010」を搭載。ヘッドホン出力は1.2Vで、プリアンプもアナログボリュームとなる。米国での販売価格は99ドルと、従来のDRAGONFLYより大幅に値下げした。

DRAGONFLY RED、DRAGONFLY BLACK共に、新たにソフトウェアをダウンロードしてのアップデートにも対応。同社は「ソフトウェアを適宜更新することが可能になり、長い間使っていただける」と説明していた。

なお、2機種とも96kHz/24bitまでの対応で、DSDには非対応という点は従来モデルと同様。この点を同社に訪ねると「我々は高音質を確保するために不可欠で、かつユーザーに求められているスペックを提供するべきだと考えています。価格をいたずらに釣り上げるスペック競争に参加するつもりはさらさらなく、むしろ重要なのはスペックではなくて音であり使い勝手の良さだということを市場に啓蒙していきたいと考えています。」と説明していた。

また、日本では「秋のヘッドホン祭り」で先行披露された非同期Bluetooth内蔵のポータブルUSB-DAC/ アンプ「BEETLE」も正式発表された。

「BEETLE」

なお、3モデル共に日本への導入時期は未定だが、「2016年 第2四半期の終盤までには日本でも発売したい」(同社説明員)とのことだった。

また、CES会場にて同社初となるクリーン電源システム「NIAGARA7000」および「NIAGARA1000」を発表した。米国での価格は前者が8000ドル、後者が995ドルとなる。

「NIAGARA7000」

「NIAGARA1000」

どちらもAudioQuestの特許技術であるAC Ground Noise-Dissipation Systemを採用。旗艦モデルのNIAGARA7000は“世界初”をうたう誘電バイアスACアイソレーショントランス、広帯域ノイズ消散回路を搭載。NIAGARA1000は旗艦機のエッセンスを継承しつつ、小型化かつ手頃な価格を実現したモデルだ。

なお、同社CEOであるビル・ロウ氏は2013年のインタビュー(関連記事)にて同社製パワーフィルターの開発を予告していたが、それが今回ついに実現したかたち。2013年に本機開発のために招聘したガース・パウエル氏が、3年近い期間を経て完成させたとのことだ。なお、PSEの関係により日本への導入時期などは未定とのことだ。

「NightHawk」

会場にはヘッドホン「NightHawk」も出展。開発者であるskylar grey氏は「2016年中には初のイヤホンも発表できると思います」とコメントしてくれた。

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