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ソニー開発部門出身者の“技術屋魂”を込めた製品

【ヘッドホン祭】ULTRASONE “Performance”シリーズ公開/“世界最高峰を目指した”DSDヘッドホンアンプ登場

ファイル・ウェブ編集部 杉浦みな子
2014年10月25日
フジヤエービック主催のヘッドホン/イヤホン関連イベント「秋のヘッドフォン祭2014」が東京・中野サンプラザにて開催されている。本記事では、タイムロード、RE・LEAF、GP APEX(FORTE)、Astrotec/xDuoo、テイクティの出展内容をご紹介する。

■タイムロード

タイムロードは、本イベント内でULTRASONEのCOO Michel Zirkel氏の公開インタビューを実施している。本日行われたこの公開インタビューでは、“サプライズ”としてULTRASONEの新ヘッドホン「Edition 5 Unlimited」が発表された。この模様は別項でご紹介しているので、ぜひ参照されたい。

なお、通常出展の同社ブース内では、11月中旬の発売を予定しているULTRASONEの新ヘッドホン“Performance”シリーズ3機種(関連ニュース)を早速ラインナップしており、試聴も行える。

上位モデル「Performance880」

“Performance”シリーズ3機種

Performanceシリーズは、Editionシリーズの入門機として、2年の期間をかけて開発されたという新シリーズ。特許技術「S-Logic Plus」や、「低域電磁波低減 ULE テクノロジー」などの従来技術も投入している。イヤーカップを楕円形とし、パッドの長径をより広げたことでS-Logic Plusの効果が強化されるように工夫しているほか、フレキシブルに装着できるよう90度可動するスイーベル式としている。

そのほか、同じくULTRASONEからハイブリッドドライバーイヤホン「IQ」と、同モデルをモニタリング用に最適化したプロ仕様モデル「IQ Pro」も出展。ブース内では2機種を比較試聴できる。

IQ(左)と、IQ Pro(右)

また、CHORDのUSB-DAC/ヘッドホンアンプ「Hugo」をフィーチャーしたスピーカー再生デモも実施している。ここでは、PC内の音源をHugoに入力し、Hugoのヘッドホン端子からパッシブスピーカーに出力して2ch再生するというデスクトップオーディオ環境を構築。「ヘッドホン周辺機器であるヘッドホンアンプを使用し、スピーカー再生へのステップアップを手軽に行える提案」として積極的にアピールしている。

Hugoを使用したデスクトップオーディオ環境の提案も


Hugoのブラックモデル

■RE・LEAF

今回がヘッドホン祭初出展となるRE・LEAFは、DSD対応のDAC搭載ヘッドホンアンプ「E1」をメインとした試聴ブースを展開している。

E1

PCの音源を使用したデスクトップ再生をデモ

E1は、ソニー開発部門出身である同社の中山邦男氏が、“唯一無二の世界最高峰を目指し、技術屋魂を込めて開発した”というヘッドホンアンプ。“正確な原音再生”の実現を徹底的に目指し、特許出願中の新技術や回路構成を多数搭載したこだわりのモデルとなっている。

価格は150万円(税抜)で、12月中旬からグローバル市場で受注生産を予定している。なお、設計者が一台一台ハンドメイドしているため、月産は最大でも1〜5台になるとのこと。

音声入力端子にはUSBを装備しており、最大DSD 2.8MHzおよびPCM 192kHz/24bitに対応する。DSD伝送はDoP形式をサポート。出力端子はRCAアナログ(オプションでXLRバランスに変更可)とアクティブスピーカー用3.5mmステレオミニ、ヘッドホン用のXLRバランスを装備している。

フロント部の様子。脚部はオプションで対応する3点支持インシュレーターを備えている

背面端子部

内部には、特許申請中だという「Current Drive(電流駆動型)」信号増幅回路を搭載。通常の電圧ドライブとは異なり、接続したヘッドホンにあわせて電圧に応じた電流が流れることを実現したシステムで、ヘッドホンを変えてもゲイン調整する必要がない。これにより、高いドライブ能力と原音に忠実な音場および超解像度を両立させるとしている。

DAC部には、PCM1792Aを採用。“音質はパーツだけで決まるわけではなく、パーツをどのような回路構成とシステムで駆動するかによる”という考えのもと、1ppm/℃偏差電源供給を礎とした緻密なアナログ変換システムを搭載している。

電源回路にもこだわっており、内部に4つある増幅段全てに電源をつける構成としている。さらに最終段にはコンデンサーを一切使用しない設計とし、これによってコンデンサーの癖を完全に抑えて高品位な再生ができるように工夫したという。

基板自体も電源およびGND配線用第2層、第3層には200μmの分厚い無酸素銅の銅箔を使用。超低インピーダンス配線によるハイスピード、超高解像度の実現を狙っている。また、信号用第1層、第4層は銅厚約100μmとし、アナログ部はレジスト塗装せず金フラッシュ仕様としている。

本体サイズは約179W×44.5H×227Dmmで、質量は約2.5kg。筐体は航空機グレードのアルミニウムブロックから削り出して生成している。なお、オプションで鏡面仕上げにも対応する。

縦置きも可能。オプションで鏡面仕上げにも対応する


■GP APEX(FORTE)

GP APEXは、FORTEのイヤホンを参考出展している。FORTEは今年からスタートしたアメリカのブランドで、現時点で国内未導入。ブース内では、「IMPACT」「LIFE S」「LIFE」のイヤホン3機種を用意し、試聴デモを実施している。

IMPACT


LIFE S

LIFE
IMPACTは、力強くしなやかな低域再生を目指したというモデル。装飾品からインスパイアされた筐体デザインを採用しており、モダンでシンプルな形状としている。LIFE Sは、メタルハウジングを採用するモデルで、心地よい低域再生を実現するという。LIFEは、カラフルなプラスティック筐体が特徴的なモデル。

いずれも国内展開は未定であるが、米国市場においては、日本円換算でIMPACTが8千円程度、LIFE Sが6千円程度、LIFEが5千円程度とリーズナブルな価格を実現している。なお、価格を抑えながらも音質にはしっかりこだわっており、米国のユーザーからは“低価格帯とは思えない音質”と評価が寄せられているとのことだ。


■Astrotec/xDuoo

XDuooからは、DSD 5.6MHz対応のUSB-DAC/アンプ「XD-05」が参考出展されている。バッテリー非搭載のモデルで、基本的にはPCと接続してUSBバスパワー駆動しながらの使用を想定している。出力端子はラインアウトと同軸デジタルを装備。価格は未定だが、年内の発売を予定している。

XD-05

DAC部にCS4398を2基採用するデュアルDAC構成としている。出力は350mW(32Ω負荷)で、高電源チップを使うことにより±5VでOCL電源を組み、出力能率を向上させた。周波数特性は20Hz〜20kHzで、ゲインは+9dB、THDは0.003%。SN比は117dBとなる。インピーダンスは16〜300Ω。シャーシはアルミ製で質感を高めている。

そのほか、FLCブランドの新イヤホン「FLC8」も参考出展している。本機は、数種類の専用フィルターをイヤホンに同梱する製品で、再生する音楽にあわせてフィルターを付け替えることで自分好みの音にカスタマイズできるというモデル。国内では11〜12月の発売を予定しており、価格は45,000円程度を想定しているという。

FLC8

cayinブランドからポタアンも


■テイクティ

テイクティは、既存のイヤホンのケーブル部にチューブ型のスーパートゥイーターを取り付けた試聴デモを実施している。同社のポータブルトゥイーター「TAKET-BPP」を元に開発されたもので、ステンレスのチューブの中に円筒状の高分子圧電フィルム振動板が入っており、これをケーブルにパラレル接続している。スーパートゥイーターからの音は顔の皮膚に当たる仕組みとなっている。

チューブ型のスーパートゥイーター(左)と、TAKET-BPP(右)

マランツを使用しての試聴デモを実施している


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