アバック秋葉原本店で実施された試聴会をAA編集部が直撃!

ALLIONの新ステレオパワーアンプ「S-200」発売記念試聴会レポート

2009/06/26 オーディオアクセサリー編集部
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(有)出水電器では、パーツから電源部、音質の練り上げまでを徹底的に追求するオリジナルのアンプブランド「ALLION」を主宰しており、最新ステレオパワーアンプ「S-200」(関連ニュース)を6月20日に発売した。発売日には、アバック秋葉原本店にてオーディオ評論家の村井裕弥氏をゲストに招いたお披露目試聴会が開催された。

ALLION「S-200」

ALLION「S-200」のリア

今回新発売となった200Wステレオパワーアンプ、「S-200」は、ギリシャ神話に登場する音楽の名手の名をブランド名に冠した“ALLION”独自の設計とノウハウ、音質へのこだわりを形にしたもの。同ブランドにとっては、プリメインアンプ「Ultimate T-100」(製品DB)、「Ultimate T-125sv」(製品DB)に続くALLIONブランドの第3弾モデルとなる。

外観は、「Ultimate T-125sv」と同系の落ち着いたシルバーを基調に、フロントには極精密加工による“ALLION”のロゴが彫り込まれ、青く光を放っているのが印象的。同ブランドの特徴でもある、電源の100Vと200Vの切り替えは、ボディを開けずに設定可能となっている。

ALLION「S-200」(693,000円/税込)

S-200のリア

またその心臓部である電源は、新設計のトランスを搭載し、もちろん出川式を採用。入力端子はキャノンバランス端子1系統で、組み合わせ機器を配慮したゲイン調整つまみを装備する。なお、スピーカー出力は、バナナプラグ併用可能な端子を1系統装備する。

その「S-200」初公開となるお披露目イベントは、プリメインアンプ「T-125sv」のプリ部のみと、CDプレーヤー「EMT980」、スピーカーにはモニターオーディオの「Platinum PL300」が組み合わされ、電源供給は200Vを用意。

(株)アバックの福田 勝氏による組み合わせ機材の説明に続き、(有)出水電器の島元澄夫氏が「S-200」に注入した新たなこだわりのポイントと、求めた音質を説明。引き続いて、村井裕弥氏が選りすぐりで持参した話題の新譜CDソフトを再生しながら、CDソフトの聴き所の説明などを行った。

機材の説明を行う(株)アバックの福田 勝氏

試聴のなかでもやはり注目を浴びたのは、「Ultimate T-125sv」と「S-200+T-125svのプリ部」の比較試聴。「Ultimate T-125sv」も表現性や力感、ボーカルの澄んでいて艶っぽいところなど、実にプリメインアンプとして十分に魅力のある音質なのだが、「S-200+T-125svのプリ部」にすると、ニュアンスの緻密さや、繊細で目の詰まった濃密なディテール、そして音場の奥行きの深さなど、表現力の深みが一聴してさらに違うことを見せつけられた。

オーディオ評論家の村井裕弥氏が新譜を再生しながら解説

解説を行う(有)出水電器の島元澄夫氏

パーツから電源部、さらに音質の練り上げまで、大メーカーにはできないオーディオの理想を徹底追求したALLIONによるセパレートアンプの登場は、オーディオと音楽の愛好家にとって新たな楽しみを実現させる待望のモデルとなるに違いない。

【問い合わせ先】
(有)出水電器(試聴室)
静岡県伊豆の国市奈古谷2225-242
Tel&Fax/055-944-1044

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  • ジャンルパワーアンプ
  • ブランドALLION
  • 型番S-200
  • 発売日2009年6月20日
  • 価格¥693,000(税込)
●周波数特性:20Hz〜120kHz(+0/-3dB) ●アンプゲイン:19dB〜31dB(標準ゲイン25dB、2dBステップの可変式) ●出力:200W+200W(8Ω) ●SN比:102dB以上(A-WTD) ●入力インピーダンス:20kΩ ●歪率:0.1%以下(1kHz AN-WTD 200W出力時) ●入力端子:バランス(XLRコネクタ) ●定格電圧:100/200V切り替え式 ●外形寸法:442W×123H×386Dmm ●質量:15s