往年の銘機をモチーフにした型番を付与した注目機

<IFA2010>オンキヨー、年末発売予定の新セパレートアンプとCDプレーヤーを発表

公開日 2010/09/04 12:58 オーディオアクセサリー編集部・伊佐山勝則
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オンキヨーは例年通り、ELACのブースに隣接した形で展示を行っているが、IFA会場の近隣のホテルにて、現地の販社や代理店向けのデモも行っている。デモの内容は、年末に発売予定で準備を進めているステレオセパレートアンプとCDプレーヤーが中心だ。

デモはIFA会場のすぐ近く、リーツェン湖の湖畔にある「Shhhof Berlin」という閑静で味のあるホテルで行われた

スピーカーはモニターオーディオの「PL300」を使用。デモではCD音源のほか、同社のオーディオ用PC「HDC-1L」を使いWAVデータによるUSB入力再生も試した

パワーアンプ「M-5000R」は8Ωで70W、4Ωで150Wが予定される2chのモデルで、価格は25〜30万円を予定。フロントパネルに配置されたアナログメーターは往年の銘機「M-508」などをイメージしてのもの。強固なアルミ筐体の内部には、左右完全対称の電源トランスとケミコンを配し、ノイズ対策のための新たな回路を搭載しているのがポイントだ。この回路に関しては、詳細はまだ明らかにされていないが、立ち上がりの早さと高効率を両立した画期的な技術なのだという。

パワーアンプ「M-5000R」。フロントパネルのアナログメーターにこだわる

一方のプリアンプのモデル名は「P-3000R」。192kHzまで受けられるSPDIFやAES/EBU入力端子のほか、USB入力も装備している。このUSB入力に関しては、非同期型のシンクロナス伝送を採用。ファイヤーワイヤーと同等の安定した信号が受けられる仕組みになっている。そのほか、新開発の回路を搭載しており、価格は15〜20万円を予定しているという。

プリアンプ「P-3000R」。ゆるいすり鉢状になっている操作ボタンが指にフィットする

CDプレーヤー「C-7000R」は、アルミダイキャストの高剛性トレイや左右対称のDAC部などを搭載。電源部には、パワーアンプに採用されている新回路と同じ理論のモジュールを搭載し、徹底したノイズ対策を実現している。価格はプリアンプと同様に15〜20万円を予定しているとのことである。

CDプレーヤー「C-7000R」。高剛性トレイや徹底したノイズ対策回路を搭載

前述の通り、この3モデルの型番は、それぞれパワーアンプが「5」、プリアンプが「3」、CDプレーヤーが「7」と同社の往年の銘機をモチーフに命々され、最後の「R」にはリサーチあるいはレボリューションといった意味が込められているとのこと。「このセパレートアンプでオンキヨーの新たなブランド作りを始めていきます」と同社担当者は語気を強める。

さらにこれらの製品は、日本はもちろん、欧米を中心にワールドワイドに売り出していくことになるという。なかでもドイツは高級アンプが安定して売れているという事情もあり、今回IFAでの初披露に至ったという経緯があるそうだ。

実際のデモはホテル一室にてモニターオーディオ「PL300」でドライブされたが、取材に同席した山之内正氏も「現段階でもS/Nの高い、ピュアな伝送能力ははっきりと感じとれる」と太鼓判を押している。

この3モデルはそれぞれ魅力があり、セットだけでなく、単品でも高い訴求力を持っている。発売は12月を予定しているとのこと。正式なリリースが楽しみだ。

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