クレル、エボリューションシリーズのステレオアンプ「Evolution 302」を発売

公開日 2007/07/03 17:37
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ステレオパワーアンプ「Evolution 302」
アクシス(株)は、同社が取り扱うKRELLブランドの新製品ステレオパワーアンプ「Evolution 302」を7月に発売する。価格は1,837,500円(税込)。

本機は、“Evolutionシリーズ”の中で唯一のステレオパワーアンプであった「Evolution 402」の弟機。実行出力は300W/ch(8Ω)。

独自のアクティブ・カスコード回路を、402では3ステージで投入していたのに対して、302では2ステージとシンプルな構成に変更。アクティブ・カスコードに供給される電源には新しく「LEDボルテージ・リファレンス」を採用し、回路のカレントミラー動作におけるリファレンス電圧を絶対的な精度で維持し、優れたS/Nと低歪率を実現しているという。


本機の背面端子部
フロントエンドにはクラスAアクティブ・カスコード・トポロジーによるカレントミラー電流モード増幅回路を採用し、広いバンドワイズとリニアリティーを実現。フロントエンドの回路には新定電圧回路「LEDボルテージ・リファレンス回路」を用い、カレントミラーへの高精度で高品位な電源供給を可能にしているという。

さらにドライバーにもクラスAアクティブ・カスコード・トポロジーによるディスクリート・カレントミラー電流モード増幅回路を採用するとともに、ドライバーの構成は出力ステージと同等のコンプリメンタリー・シングルエンデッド・クラスAプッシュプルを採用。ドライバーと出力ステージに採用されたパワートランジスターは、同社のパワーアンプで多くの実績を持つ一つのペレット上に59個の小信号バイポーラ・トランジスターがパラレル配備された複合素子LAPTであり、一つの素子で150V、14アンペアの大容量と50MHzという広帯域をカバーする。出力ステージにチャンネル当り10ペア20個を投入し排熱効率の高い新設計ヒートシンクにマウントしている。

出力ステージはコンプリメンタリー・シングルエンデッド・クラスABプッシュプル構成を採用。最大35Aの大電流1,200W(2Ω)の大出力と圧倒的なパワーリニアリティーを獲得するとともに、同時に低ノイズ、過渡特性、リニアリティー、スピード、エネルギーなど、音楽信号に重要なファクターを改善している。

電源部には、シールドケースに封入された巨大なトロイダルトランスと、35Aのブリッジ整流器、110,000μFの平滑キャパシターが搭載され、3000Wを超える大電力の供給を実現。全レギュレーターは適用回路に近接配備され、超低インピーダンスでの電源供給を可能にしている。

また入力・出力の異常DC成分、過電流、温度、AC電源の状態を常時監視し、異常時には瞬時に電源供給を遮断するマイクロプロセッサー・コントロールによる音質を妨げない高速プロテクションサーキットも採用されている。

【問い合わせ先】
アクシス(株)
TEL/03-5410-0071

(Phile-web編集部)

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  • ブランドKRELL
  • 型番Evolution 302
  • 発売日2007年7月
  • 価格¥1,837,500(税込)
【SPEC】【SPEC】●実効出力/ch:300W RMS(8Ω)、600W RMS(4Ω)、1200W RMS(2Ω) ●ゲイン:25.5dB ●入力端子:バランス(XLR)、シングルエンド(RCA)、CAST(4pinバヨネット) L/R各1系統 ●スピーカー出力端子:L/R1系統 ●消費電力:150W(スタンバイ時)、320W(アイドリング時)、3400W(最大) ●外形寸法:438W×248H×483Dmm ●質量:54.3kg ●カラー:シルバー/ブラック