2014/03/07
鬼才ロバート・ワッツ氏が語る、CHORD「Hugo」がレファレンスである理由
2月8日に東京・中野サンプラザで開催されたポタ研にて発表会が行われたCHORDの最新DAコンバーター搭載ヘッドフォンアンプ「Hugo」(¥OPEN・予想実売価格¥240,000前後)。コンパクトなボディには、同社のノウハウが凝縮されているとして、早くも大きな注目を集めている
2月8日に東京・中野サンプラザで行われたポタ研での発表会に合わせて来日したCHORD ElectronicsのCEOジョン・フランクス氏(右)と、ソフトウェア・アルゴリズムにおいて世界トップレベルの実力を持つロバート・ワッツ氏(左)。ワッツ氏の来日は今回が初めてとなり、貴重なインタビューとなった
同社初となったDAコンバーター「DAC 64」。汎用のチップを使わずにワッツ氏の手によって組み上げられた高度なFPGAを搭載し、驚異的なDA変換性能を実現。瞬く間に全世界のオーディオファンから高い評価を集めた
DAC64登場時の経緯を語るフランクス氏。ワッツ氏の技術がCHORDにとって不可欠なもの考え、開発コストを度外視して採用を決めたと語る
自身の手によって組み上げたCHORDのFPGAテクノロジーについて語るワッツ氏。FPGAによる演算能力の高さこそが、デジタルオーディオのサウンドの高音質化に繋がると話す
Hugoの製品発表会にて掲示された資料。タップ数(処理精度)を可能なかぎり増やすことを実現したことで、ジッターやノイズフロアを極限まで抑制した原音に近い波形を獲得した
Hugoにも採用されたCHORDならではのFPGAテクノロジーのメリットを説明するワッツ氏
Hugoのブロックダイヤグラム。ほとんどのデジタル処理がワッツ氏の手により組み上げられたFPGAで行われている。2048倍のオーバーサンプリングによってジッターやノイズフロアを極限まで抑制した上で、CHORDの代名詞であるパルスアレイDACへと送り込まれる構成だ
Hugoの内部。ワッツ氏のFPGAテクノロジーとフランクス氏の開発による電源回路を双方で使用したことにより、透明感の高いサウンドが実現できた
「Hugoは世界最先端を行くDAコンバーター」と完成度の高さについて自信を持って語る両氏