優秀録音ハイレゾ音源レビュー

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ヘンデル:合奏協奏曲集 作品6(第1番〜第6番)

ベルリン古楽アカデミー クラシック FLAC
96kHz/24bit
レーベル:PENTATONE 配信サイト:e-onkyo music

■山之内 正レビュー
独奏楽器群と合奏を対比させるコンチェルト・グロッソのなかでも人気の高いヘンデルの作品を収録したアルバム。編成はミニマムだが、演奏会場の残響を活かしてスケールの大きなサウンドをとらえており、特にリュート、コントラバス、ハープシコード(曲によってはオルガン)が重なったときの深々とした低音の響きは聴きどころだ。空気をたっぷり含んだ低音が空間を満たす感触をじっくり味わいたい。ヴァイオリンを中心にした独奏楽器群は瑞々しい音がまっすぐに伸びていき、他の楽器と空気中で柔らかく溶け合う。左右の楽器群を対比させるステレオ効果にも注目したい。バランスエンジニアはポリヒムニアのジャン・マリー・ヘイセン。ベルリンのニコデマス教会で収録。
(FLAC 96/24にて試聴)

総合点 9.5
低域の伸び9.5点 高域の伸び9.4点 セパレーション9.4点 ディテール9.4点 透明感9.5点 空気感9.5点 質感9.5点 静寂感9.4点 残響 奥行き 音像 アタック