優秀録音ハイレゾ音源レビュー

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ニュートンの林檎〜初めてのベスト盤〜

椎名林檎 ロック FLAC
96kHz/24bit
レーベル:Universal Music LLC 配信サイト:e-onkyo music

■高橋 敦レビュー
椎名林檎さんのそういえば実は初めてのベストアルバム。CDでは2枚組となっており、Disc 1には2003年まで、Disc 2には2007年からの作品が収められている。つまりBefore 東京事変/After 東京事変。配信版のタグでは全30トラックが一続きとなっているが、個人的にはディスク版と同じく前半後半15トラックずつを別ディスクとしてタグを直して聴く&管理する方がしっくりくる。全曲が、リマスタリングではなく、井上雨迩氏がミックスから見直したアップデートミックスの音源となっていることもポイント。初期音源のアップデートには特に注目が集まることだろう。例えばデビューシングルのカップリングという極初期の名曲である「すべりだい」も最新ミックスで聴くことができるわけだ。この曲の元のミックスはメインのドラムス、ベース、ギターの音をドンと出して他の音は全体に溶け込ませてあるような印象。対して最新ミックスではそういった細かな音のパーツもくっきりと立ててあり、特にストリングス的なフレーズについては音自体を差し替えてある?と感じるほどフューチャーされている。近年の林檎さんの緻密でゴージャスなサウンドアレンジに少し寄せてあるのかもしれない。こちらを聴いてから元のサウンドを改めて聴くと、そちらの細かな音にも耳が向きやすくなっていて面白い。なお数値での評価点は収録の最新音源の方に沿っておく。
(FLAC 96/24にて試聴)

総合点 9.2
低域の伸び9.2点 高域の伸び9.2点 セパレーション9.3点 ディテール9.2点 透明感9.2点 空気感9.1点 質感9.2点 静寂感9.2点 残響 奥行き 音像 アタック