優秀録音ハイレゾ音源レビュー

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モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番/ピアノソナタ第3番&第12番

指揮:ヤニック・ネゼ=セガン、演奏:ヨーロッパ室内管弦楽団、チョ・ソンジン クラシック FLAC
96kHz/24bit
レーベル:Deutsche Grammophon 配信サイト:e-onkyo music

■山之内 正レビュー
リサイタルでは好評を博しているが、チョ・ソンジンにとってモーツァルトの録音は今回がおそらく初めてだろう。音色は相変わらず繊細で柔らかいが、ショパンやドビュッシーとはまた異なる詩情が伝わり、フレージングにもはっきりとした個性が感じられる。オーケストラは反応の良さと切れの良い音色で聴き手の注意を引くが、あざとさや硬さはなく、澄んだ響きでピアノの美しい音色を際立たせる。ソナタは別会場での録音だが豊かなプレゼンスが乗り、柔らかく深みのある音色が美しい。

総合点 9.3
低域の伸び9.2点 高域の伸び9.2点 セパレーション9.3点 ディテール9.3点 透明感9.4点 空気感9.2点 質感9.3点 静寂感9.2点 残響 奥行き 音像 アタック