優秀録音ハイレゾ音源レビュー

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マーラー:交響曲第4番、ピアノ四重奏曲(管弦楽版)

グスターボ・ヒメノ指揮ルクセンブルクフィルハーモニー管弦楽団 クラシック FLAC WAV DSD(2.8MHz)
96kHz/24bit
レーベル:PENTATONE 配信サイト:e-onkyo music

■山之内 正レビュー
グスターボ・ヒメノ指揮ルクセンブルクフィルの録音はペンタトーンレーベルからすでに3作品が発売されているが、今回のマーラーはそのなかでも最良の演奏・録音と断言できる。楽器間のバランスを精緻にコントロールし、音色への気遣いの深さも半端ではない。第4番はマーラーの交響曲のなかでは響きの明るい作品だが、それに加えて澄み切った透明感をたたえていることがこの演奏の特徴である。ミア・パーションが歌う第4楽章のソプラノ独唱も澄んだオーケストラの響きと自然に溶け合い、声の美しさが際立つ。空間再現の深みを極限まで引き出した録音の水準の高さにも注目したい。
(DSD 2.8で試聴)

総合点 9.5
低域の伸び9.5点 高域の伸び9.4点 セパレーション9.5点 ディテール9.5点 透明感9.5点 空気感9.5点 質感9.4点 静寂感9.4点 残響 奥行き 音像 アタック