優秀録音ハイレゾ音源レビュー

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Live From Austin, TX

Eric Johnson ロック FLAC
96kHz/24bit
レーベル:New West Records 配信サイト:e-onkyo music

■高橋 敦レビュー
ミュージシャンズ・ミュージシャン、すなわち、同じギタリストからこそ特に高く評価されるギタリストとしても知られるエリック・ジョンソン氏。音程差を大きく使う独特のフレージング、そしてストラトキャスターを中心に様々なギターを使い分けつつの美しい音色は、多くのギタリストに影響を与えてきている。こちらはファースト「Tones」とセカンド「Ah Via Musicom」の間、88年に行われたライブの模様を収めた音源。後にセカンドに収録され、その後の代表曲となる「Cliffs of Dover」や、さらに後の作品に収録される曲もすでに披露。彼の音色は時期ごとに少しずつ変化があるが、この時期の音色こそ!という方も多いのではと思う。音が潰れるくらい深いファズトーンにまで不思議と透明感があり、美しい。ディレイやコーラスなどの空間系エフェクターも、過剰にエフェクティブなサウンドとしてではなく、音色やフレーズの一部となっている。全体としての録音クオリティが素晴らしいというわけではないが、ギターのライブサウンドは生々しく捉えられており、それだけでもう十分だ。ギターだけを聴くと残響が多く思えるかもだが、それはギター自体のライブでの音色であり、ベースとドラムスは比較的タイトに処理されている。

総合点 9.1
低域の伸び9.0点 高域の伸び9.1点 セパレーション9.1点 ディテール9.1点 透明感9.2点 空気感9.1点 質感9.2点 静寂感9.2点 残響 奥行き 音像 アタック