優秀録音ハイレゾ音源レビュー

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何度でも新しく生まれる

MONDO GROSSO ポップス FLAC WAV
88.2kHz/24bit
レーベル:cutting edge 配信サイト:e-onkyo music

■高橋 敦レビュー
満島ひかりさんのボーカル参加と映像でのパフォーマンスでも大きな話題となった「ラビリンス」を収録するアルバム。彼女の他にもbirdさん、UAさん、齋藤飛鳥さん、やくしまるえつこさんなど多彩なシンガーを迎え、それぞれの個性や雰囲気をインスピレーションの源のひとつとしてそれぞれの曲にそれにふさわしい装い、アレンジを与えた。そのような制作が行われた作品のようだ。大沢伸一氏のソロプロジェクトであると同時に大沢伸一氏とシンガーたちのコラボレーション作品でもある、と考えた方がよいかもしれない。故にサウンドスタイルも多彩だが、どの曲もオーディオ的に見てもハイクオリティ。作詞にティカα(やくしまるえつこさん)、シンガーとして乃木坂46の齋藤飛鳥さんを迎えた「惑星タントラ」は特に印象的だった。空間エフェクトや定位の動きを多用したギターで背景を揺らすことで、その前に映し出されるボーカルの浮かび上がり方がより立体的なものとなっている。オーディオに対しては低域の要求も厳しめ。低域の深い帯域まで再現性に余裕のあるシステムではその余裕を生かしてベースがぐっと沈むが、そうでない場合はベースが上に浮かんできてしまい、曲の雰囲気も少し浮いてしまう。
(88.2kHz/24bit FLACで試聴)

総合点 9.3
低域の伸び9.3点 高域の伸び9.3点 セパレーション9.3点 ディテール9.2点 透明感9.3点 空気感9.2点 質感9.2点 静寂感9.4点 残響 奥行き 音像 アタック