優秀録音ハイレゾ音源レビュー

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ブラームス:二重協奏曲、シューマン:ピアノ三重奏曲

アンネ=ゾフィー・ムター、パブロ・フェランデス、ホーネック指揮チェコフィルハーモニー管弦楽団 クラシック FLAC
96kHz/24bit
レーベル:Sony Classical 配信サイト:e-onkyo music

■山之内 正レビュー
スペイン出身のフェランデスとムターは協演歴があるようだが、録音では今回が初顔合わせとのこと。鋭角的なアクセントを多用した個性的なブラームスだが、サウンドの鮮度が高いこともあり、新鮮な印象を与えてくれる。二つの独奏楽器に焦点を合わせつつ、オーケストラも内声までクリアな音でとらえており、旋律と伴奏の枠を超えてスリリングな演奏が展開する。ムターの美音はいうまでもないが、フェランデスも旋律を詩情豊かにたっぷりと歌い込み、強い吸引力が伝わる。
(FLAC 96/24にて試聴)

総合点 9.3
低域の伸び9.3点 高域の伸び9.3点 セパレーション9.3点 ディテール9.3点 透明感9.2点 空気感9.2点 質感9.3点 静寂感9.2点 残響 奥行き 音像 アタック