優秀録音ハイレゾ音源レビュー

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マーラー:交響曲第1番《巨人》

指揮:ジョナサン・ノット、東京交響楽団 クラシック FLAC WAV DSD(2.8MHz) DSD(11.2MHz)
192kHz/24bit 96kHz/24bit
レーベル:EXTON 配信サイト:e-onkyo music

■山之内 正レビュー
2021年5月、東京交響楽団のステージにノットが登場したのは久しぶりのことだ。パンデミックの影響で来日の見込みが立たず、事前に収録したノットの映像を見ながらオーケストラが演奏するという風変わりなコンサートまで行われたが、この《巨人》の録音は本人が指揮台に上がってのリアルな公演だ。マーラーを持続的に取り上げているだけにオーケストラとの演奏解釈の共有はスムーズに進んだようで、今回の演奏はこれまでの演奏以上に表情の起伏が大きく、力強い音楽を繰り広げている。見通しの良いクリアな音場と広大なダイナミックレンジが聴きどころだ。
(DSD 11.2MHzにて試聴)

総合点 9.4
低域の伸び9.4点 高域の伸び9.4点 セパレーション9.5点 ディテール9.5点 透明感9.4点 空気感9.3点 質感9.4点 静寂感9.2点 残響 奥行き 音像 アタック