優秀録音ハイレゾ音源レビュー

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Requiem

Korn ロック FLAC
96kHz/24bit
レーベル:Loma Vista Recordings 配信サイト:e-onkyo music

■高橋 敦レビュー
現代的なヘヴィ・サウンドの確立に7弦ギターや5弦ベースの一般化など音楽シーンに多強な影響を与えたバンド、Kornのニューアルバム。「Kornがいなければ7弦もダウンチューニングも一般化せず、結果『紅蓮華』も生まれない」みたいなことさえあり得た存在だと言えば、その重要度も伝わりやすいだろうか。
そのサウンドからオーディオ的なチェックポイントとして大きなものひとつ挙げるならやはり、「地を這う」ではなくそのさらに下、「地の底を這うような5弦ベース」だろう。5弦ベースをさらにダウンチューニングにしており、その最低音程はピアノのいちばん低い鍵盤に並ぶA0≒27.5Hz。スピーカーだとかなり大型のものでないと再生できない帯域であり、小型モデルでは「このAメロ、ベース弾いてる?」みたくほぼ聴こえないなんてことも起き得るほどだ。なので普段のリスニングではスピーカー中心な方も、ここは一度イヤホンやヘッドホンで「なるほどこれが現代ラウド&ヘヴィの低音か」というのを確認してみるのも面白いかもしれない。
(FLAC 96/24にて試聴)

総合点 9.3
低域の伸び9.3点 高域の伸び9.3点 セパレーション9.2点 ディテール9.2点 透明感9.1点 空気感9.1点 質感9.3点 静寂感9.2点 残響 奥行き 音像 アタック