優秀録音ハイレゾ音源レビュー

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ブルックナー:交響曲第3番

指揮:クリスティアン・ティーレマン、ウィーンフィル クラシック FLAC
96kHz/24bit
レーベル:Sony Classical 配信サイト:e-onkyo music

■山之内 正レビュー
ウィーンフィルとティーレマンがブルックナーの連続演奏に取り組んでいる。今回の第3番は昨秋敢行された日本公演の直後に行われた録音で、ロックダウンの合間を縫って実現した演奏会をライヴ収録したものだ。停滞感なく音楽が流れる動きのある演奏で、クリアな音場のなか、曲の構造が細部まで鮮やかに浮かび上がることが特徴。演奏会場のムジークフェラインザールは豊かな残響に定評があるが、ステージ近傍や1階席前方はクリアで立体的な音でオーケストラが展開する。今回の録音はそうした演奏会場の特徴も素直に聴き取ることができた。動的に音を重ねるフレーズはワーグナーの影響が顕著で、この演奏の聴きどころでもある。
(FLAC 96/24にて試聴)

総合点 9.3
低域の伸び9.3点 高域の伸び9.3点 セパレーション9.4点 ディテール9.3点 透明感9.4点 空気感9.3点 質感9.3点 静寂感9.3点 残響 奥行き 音像 アタック