優秀録音ハイレゾ音源レビュー

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MY HEART IN RED(+1) [2020 Remaster]

飯島真理 ポップス FLAC
96kHz/24bit
レーベル:WARNER MUSIC JAPAN 配信サイト:e-onkyo music

■高橋 敦レビュー
飯島真理さんの7thアルバム。「超時空要塞マクロス」でのリン・ミンメイ役と劇場版主題歌「愛・おぼえていますか」の印象が強いかと思うが歌手としても、坂本龍一さんプロデュースで演奏陣も大村憲司さんなどの凄腕ミュージシャンで固めた1stアルバムに始まり、このアルバムもジェフ・ポーカロさんやネイザン・イーストさんなどが参加しているなど、プロダクションからして気合い入りまくりな作品を今日まで途切れることなく作り続けてきている。曲調としては、当時のアイドルポップスの香りも残しつつ、前述の制作布陣や山下達郎さんのレーベルからのリリースということからも察することができるように、ニューミュージックのサウンドを積極的に導入したもの。なのでその曲調やサウンドには当時ならでは感があるが、その瑞々しさは今聴いても失われずエヴァーグリーン。特に音の艶は見事。例えばギターのカッティング等で聴ける、コンプレッサーを効かせたクリーントーン。これの艶や弾け具合を綺麗に再現できているか否かは、この音源の魅力を存分に引き出せているかの目安のひとつにできるだろう。そのギターを筆頭に、楽器のアタック感、そのニュアンスが豊かに収められている録音とも感じられる。
(FLAC 96/24にて試聴)

総合点 9.2
低域の伸び9.2点 高域の伸び9.3点 セパレーション9.3点 ディテール9.3点 透明感9.3点 空気感9.3点 質感9.2点 静寂感9.2点 残響 奥行き 音像 アタック