優秀録音ハイレゾ音源レビュー

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Load

Metallica ロック FLAC
96kHz/24bit
レーベル:Virgin EMI 配信サイト:e-onkyo music

■高橋 敦レビュー
その登場時点においてのインパクトは5thアルバム『Metallica』が上回るだろうが、もっと後の視点から振り返ると、彼らの音楽性がより決定的に転換したのはこちらの6thアルバムかもしれない。もちろん4th『...And Justice for All』から5th『Metallica』での変化は大きかったが、しかし6th『Load』が出てみれば、5thのサウンドは4thから6thの変化の途上、中間地点にも思えてくる。……みたいな解釈をそれぞれに楽しむのも音楽の面白さとしてありつつその本作のサウンドであるが、普通に上質なHR/HMサウンド。低音側も含めて特にワイドレンジというわけではなく、必要な帯域レンジ内の必要な帯域にエネルギーがあるという印象。いわゆる低域と高域のドンシャリではなく、ローミッドとミッドハイ、中域の上下に力があり、ベースのゴリッとした感触、スネアやギターのガツンと来るアタックなどが気持ちよい。例えば、「"重低音"を謳っているけれど無闇に低音をドカンと出すわけではなく引き締まって硬めの良質な低音を叩き出してくれるイヤホン」などで聴くと、その絶妙なサウンドメイキングによる絶大な迫力を感じやすいかと思う。
(FLAC 96/24にて試聴)

総合点 9.2
低域の伸び9.2点 高域の伸び9.1点 セパレーション9.1点 ディテール9.1点 透明感9.0点 空気感9.1点 質感9.2点 静寂感9.1点 残響 奥行き 音像 アタック