PR据え置きヘッドホン市場が大きく成長したこの1年
ハイエンド・ヘッドホンの超新星!ZMF headphonesの魅力をフジヤエービックに聞く
ハイエンド・ヘッドホンブランドとして、じわじわと人気を高めているアメリカのZMF headphones。“リファレンスヘッドホン”として世界中のヘッドホン・ショウでも多く活用される信頼性の高いブランドである。日本では、2018年よりブライトーンが輸入を開始、市場の隆盛を牽引するブランドのひとつとして成長してきている。
今回は、ZMF headphoneを強力にプッシュする専門店・フジヤエービックの根本さんに1年ぶりにインタビュー。輸入元のブライトーン・福林さんにもご登場いただき、現在のヘッドホン市場の動向と、最新の平面磁界ヘッドホン「Caldera Closed」の魅力を改めて語っていただいた。
ーー 1年ぶりの再登場、ありがとうございます。「ヘッドフォン祭」でもおなじみの根本さん、改めてよろしくお願いいたします。根本さんから見て、この1年のヘッドホン市場の動きはいかがでしたか?
根本 まず何よりも「据え置きヘッドホンオーディオの環境」が充実してきたことが挙げられると考えています。コロナ禍で自宅にいる時間が増えた、ということもあるかもしれませんが、高級ヘッドホン+据え置きのヘッドホンアンプという組み合わせで聴く方が増えています。
そうなると次の課題は、「どのヘッドホンとアンプを組み合わせたらいいのか?」というのがお客様の悩みになってきますよね。それなりのお値段の製品になりますから、しっかり試聴してから選びたい。お店やイベントにもそういったお客さんが増えています。その流れの中で、ZMFという名前も高級ヘッドホンブランドとして認知度が上がってきているのを感じています。
ーー dCSやMSB technologyなど、海外の著名ハイエンド・ブランドも続々と据え置きのヘッドホンアンプを出してきていますね。
根本 海外ブランドの製品も重要ですが、日本メーカーからの据え置きヘッドホンアンプの提案も非常に面白いです。ラックスマンが100周年記念として「P-100 CENNTENIAL」を出しましたし、深谷にあるDVAS(Deep Valley Audio Systems)のヘッドホン専用アンプ「Model 2」も、ボリュームを持たない純粋なパワーアンプとして注目しています。国内外のメーカーがこぞってハイクラスの据え置きヘッドホンアンプを出してきている状況です。
ーー ヘッドホンアンプの新しい提案が出てきて、ヘッドホン再生の世界がアンプ側からステージが広がっていく。そうなると、今度はヘッドホン側もまたひとつグレードの高いものが欲しくなりますよね。
根本 はい、ハイエンドのヘッドホンが受け入れられる土壌が確実に広がっているのを感じています。ここ数年、為替の影響もありますが、ヘッドホン自体もハイクラス化、ハイエンド化しています。15-6年前は20万円台がトップクラスで、ゼンハイザーやベイヤーダイナミックなどがリファレンス機として定番でしたね。ですが、最近はいろんなメーカーさんから数十万円の製品が出てきています。そうなると各メーカーさんも、リファレンスをどこにおけばいいのかというのが迷いがあるようにも感じます。
ーー フォーカルやヤマハなどが人気がありますが、ZMFもリファレンスにあり得るポテンシャルがあるんじゃないかと思います。実際、海外のオーディオショウでZMFがリファレンスとして活用されている事例をよく見かけます。福林さんからみて、この1年のお客様の動きはどうでしょう?
福林 ヘッドフォン祭に毎回出展していますと、ZMFの固定客が増えてきたな、という印象があります。新製品が出るたびに毎回必ずブースに寄ってくださる方もいますし、海外サイトの情報などをみて、次の新製品はいつ日本に入ってくるのか、と聞かれることもあります。ブースでは、ZMFと一緒にeversoloのヘッドホンアンプを組み合わせていますが、eversoloから興味持っていただいている方も増えています。
根本 ブライトーンさんでeversoloを取り扱われているのも非常に重要で、据え置きのストリーマーで聴くスタイルも定着していますね。eversoloのストリーマー「A8」+ヘッドホンアンプ「DAC-Z8」を組み合わせることで、ハイクラスなサウンドがシンプルなシステムで実現できます。それに、Qobuzが使えるようになったことも大きいです。以前ですとDAPの中に入っている音源しか試聴できませんでしたが、いまはイベント会場でもQobuzで自分の聴きたい曲で音質をチェックできるようになりました。
ーー 確かに、かつてはソース機器としてはDAPが主流でしたが、ストリーミングを活用した据え置きの提案が広がっているのは興味深いです。
ーー それでは、改めて最新の「Caldera Closed」について教えてください。
根本 前回のインタビューの時に、「創業者のザックさんは職人気質の方なんじゃないか」と言いましたが、今回の製品も改めて職人技を感じます。正直に言えば、そんなに派手な音作りをしているわけではありません。ですが、ヴォーカルの表現に特徴的な魅力を感じます。言葉が難しいのですが、自分の頭の周辺に広がったステージの中に、ヴォーカルだけがポーッと浮き上がるような、そんな存在感を感じます。
前作はもう少しオールマイティに使える、楽器もヴォーカルもしっかり聴こえてくる印象でしたので、そこが大きな違いです。ですので、「Caldera Closed」は女性ヴォーカルが聴きたい、など目的が非常にはっきりしている方にぜひ聴いていただきたいです。中低域がメインで、低域もウォームで重さもしっかりある。そこにフォーカスした表現かなと思います。本当に音楽に浸りたい時に使いたいヘッドホンですね。
ーー 音楽にしっかり向き合えるヘッドホンということですね。開放型の「Caldera」と比較するとどうでしょう?
根本 音場の広がり感は開放型なりの良さがあります。一方こちらのCaldera Closedは凝縮された密度感の高さがありますね。単純に開放型に蓋をしてクローズにした、というものでもなさそうで、それなりの理由があってこういう音に仕上げている、という思いが伝わってきます。歴代モデルもそうですけど、ウッドのハウジングの特性、木特有の音響特性をしっかり考えられて作られている感じがします。
ちなみにZMFは密閉型と開放型の双方を積極的にリリースしていますが、その背景については福林さんなにかご存知ですか?
福林 最初に出した「Atticus」は半クローズドというか、ちょうど中間のモデルでした。そこからどう展開していくのかな?と思っていたら、この後密閉型が出て、半クローズドはなくなって開放型になりました。おそらくですが、お客様の要望を色々取り込んで、柔軟に製品開発を行なっているように感じています。
根本 やっぱり職人さんというか、まずは自分の作りたいものを作って、そこからお客さんの声があったらそれも作るよ、という感じかもしれませんね。ある程度の規模のメーカーになると、普通は年間の生産計画や販売計画を立ててやるものですが、そうではなくてもっと自由度の高さを感じますね。
ーー イヤーカップの柄も一点ものというか、天然木から削り出して作っているんですよね。
福林 この素材は杉の木の表面をわざと炙って、木目を出しているのです。
根本 家具や箪笥などにも使われる手法ですね。アメリカのブランドですが、こういったところにもちょっと和のテイストを感じます。最近、ウッド素材のハイクラスヘッドホンって減ってきている印象です。資源の問題など、使用できる良質な木材が少なくなってきているのだと思いますが、やっぱり天然の木の味わいや手触り、人工の素材では出せない風合いがありますよね。ぜひこのスタイルは続けていってほしいです。
福林 ザックさんは元々がギターの製作者ですから、木の手触り感や音響的な響きを大切にしているのだと思います。
ーー イヤーパッドも2種類付属するんですね。
福林 はい、内側の素材が違う2モデルが同梱されています。またケーブルは6.3mmと3.5mmが標準で搭載されています。
根本 コネクタはミニXLRの4pinですね。他のメーカーでもよく使われているコネクタですから、リケーブルも楽しめます。ケーブルにロゴマーク入れたり、細かく追い込んでいるところも職人としてのこだわりを感じます。
福林 実は、フジヤエービックさん限定で「Caldera」もしくは「Caldera Closed」をお買い上げいただいた方に、先着順で木製スタンドをプレゼントするキャンペーンも行っています。こちらはなくなり次第終了ですので、ご興味のある方は早めにフジヤさんにお問い合わせください!
ーー 昨年末にはもう少し安い価格帯で、「Bokeh」(ボケ)というヘッドホンも発売されましたね。
福林 えぇ、カメラの「ボケ」という言葉から取った名前ということで、聴きたい音楽をしっかり浮かび上がらせる、という意図があるようです。ZMFのヘッドホンは高い、と言われることが多いですが、こちらは20万円台ですので、新しいお客さんにもアプローチしていきたいです。
ーー ZMFの魅力、改めてよくわかりました!本日はありがとうございました。
(提供:ブライトーン)
今回は、ZMF headphoneを強力にプッシュする専門店・フジヤエービックの根本さんに1年ぶりにインタビュー。輸入元のブライトーン・福林さんにもご登場いただき、現在のヘッドホン市場の動向と、最新の平面磁界ヘッドホン「Caldera Closed」の魅力を改めて語っていただいた。
■据え置きヘッドホン再生の市場が伸長
ーー 1年ぶりの再登場、ありがとうございます。「ヘッドフォン祭」でもおなじみの根本さん、改めてよろしくお願いいたします。根本さんから見て、この1年のヘッドホン市場の動きはいかがでしたか?
根本 まず何よりも「据え置きヘッドホンオーディオの環境」が充実してきたことが挙げられると考えています。コロナ禍で自宅にいる時間が増えた、ということもあるかもしれませんが、高級ヘッドホン+据え置きのヘッドホンアンプという組み合わせで聴く方が増えています。
そうなると次の課題は、「どのヘッドホンとアンプを組み合わせたらいいのか?」というのがお客様の悩みになってきますよね。それなりのお値段の製品になりますから、しっかり試聴してから選びたい。お店やイベントにもそういったお客さんが増えています。その流れの中で、ZMFという名前も高級ヘッドホンブランドとして認知度が上がってきているのを感じています。
ーー dCSやMSB technologyなど、海外の著名ハイエンド・ブランドも続々と据え置きのヘッドホンアンプを出してきていますね。
根本 海外ブランドの製品も重要ですが、日本メーカーからの据え置きヘッドホンアンプの提案も非常に面白いです。ラックスマンが100周年記念として「P-100 CENNTENIAL」を出しましたし、深谷にあるDVAS(Deep Valley Audio Systems)のヘッドホン専用アンプ「Model 2」も、ボリュームを持たない純粋なパワーアンプとして注目しています。国内外のメーカーがこぞってハイクラスの据え置きヘッドホンアンプを出してきている状況です。
ーー ヘッドホンアンプの新しい提案が出てきて、ヘッドホン再生の世界がアンプ側からステージが広がっていく。そうなると、今度はヘッドホン側もまたひとつグレードの高いものが欲しくなりますよね。
根本 はい、ハイエンドのヘッドホンが受け入れられる土壌が確実に広がっているのを感じています。ここ数年、為替の影響もありますが、ヘッドホン自体もハイクラス化、ハイエンド化しています。15-6年前は20万円台がトップクラスで、ゼンハイザーやベイヤーダイナミックなどがリファレンス機として定番でしたね。ですが、最近はいろんなメーカーさんから数十万円の製品が出てきています。そうなると各メーカーさんも、リファレンスをどこにおけばいいのかというのが迷いがあるようにも感じます。
ーー フォーカルやヤマハなどが人気がありますが、ZMFもリファレンスにあり得るポテンシャルがあるんじゃないかと思います。実際、海外のオーディオショウでZMFがリファレンスとして活用されている事例をよく見かけます。福林さんからみて、この1年のお客様の動きはどうでしょう?
福林 ヘッドフォン祭に毎回出展していますと、ZMFの固定客が増えてきたな、という印象があります。新製品が出るたびに毎回必ずブースに寄ってくださる方もいますし、海外サイトの情報などをみて、次の新製品はいつ日本に入ってくるのか、と聞かれることもあります。ブースでは、ZMFと一緒にeversoloのヘッドホンアンプを組み合わせていますが、eversoloから興味持っていただいている方も増えています。
根本 ブライトーンさんでeversoloを取り扱われているのも非常に重要で、据え置きのストリーマーで聴くスタイルも定着していますね。eversoloのストリーマー「A8」+ヘッドホンアンプ「DAC-Z8」を組み合わせることで、ハイクラスなサウンドがシンプルなシステムで実現できます。それに、Qobuzが使えるようになったことも大きいです。以前ですとDAPの中に入っている音源しか試聴できませんでしたが、いまはイベント会場でもQobuzで自分の聴きたい曲で音質をチェックできるようになりました。
ーー 確かに、かつてはソース機器としてはDAPが主流でしたが、ストリーミングを活用した据え置きの提案が広がっているのは興味深いです。
■女性ヴォーカルが聴きたいなど、目的がはっきりしている方におすすめ
ーー それでは、改めて最新の「Caldera Closed」について教えてください。
根本 前回のインタビューの時に、「創業者のザックさんは職人気質の方なんじゃないか」と言いましたが、今回の製品も改めて職人技を感じます。正直に言えば、そんなに派手な音作りをしているわけではありません。ですが、ヴォーカルの表現に特徴的な魅力を感じます。言葉が難しいのですが、自分の頭の周辺に広がったステージの中に、ヴォーカルだけがポーッと浮き上がるような、そんな存在感を感じます。
前作はもう少しオールマイティに使える、楽器もヴォーカルもしっかり聴こえてくる印象でしたので、そこが大きな違いです。ですので、「Caldera Closed」は女性ヴォーカルが聴きたい、など目的が非常にはっきりしている方にぜひ聴いていただきたいです。中低域がメインで、低域もウォームで重さもしっかりある。そこにフォーカスした表現かなと思います。本当に音楽に浸りたい時に使いたいヘッドホンですね。
ーー 音楽にしっかり向き合えるヘッドホンということですね。開放型の「Caldera」と比較するとどうでしょう?
根本 音場の広がり感は開放型なりの良さがあります。一方こちらのCaldera Closedは凝縮された密度感の高さがありますね。単純に開放型に蓋をしてクローズにした、というものでもなさそうで、それなりの理由があってこういう音に仕上げている、という思いが伝わってきます。歴代モデルもそうですけど、ウッドのハウジングの特性、木特有の音響特性をしっかり考えられて作られている感じがします。
ちなみにZMFは密閉型と開放型の双方を積極的にリリースしていますが、その背景については福林さんなにかご存知ですか?
福林 最初に出した「Atticus」は半クローズドというか、ちょうど中間のモデルでした。そこからどう展開していくのかな?と思っていたら、この後密閉型が出て、半クローズドはなくなって開放型になりました。おそらくですが、お客様の要望を色々取り込んで、柔軟に製品開発を行なっているように感じています。
根本 やっぱり職人さんというか、まずは自分の作りたいものを作って、そこからお客さんの声があったらそれも作るよ、という感じかもしれませんね。ある程度の規模のメーカーになると、普通は年間の生産計画や販売計画を立ててやるものですが、そうではなくてもっと自由度の高さを感じますね。
■和のテイストを活用したこだわりのデザイン
ーー イヤーカップの柄も一点ものというか、天然木から削り出して作っているんですよね。
福林 この素材は杉の木の表面をわざと炙って、木目を出しているのです。
根本 家具や箪笥などにも使われる手法ですね。アメリカのブランドですが、こういったところにもちょっと和のテイストを感じます。最近、ウッド素材のハイクラスヘッドホンって減ってきている印象です。資源の問題など、使用できる良質な木材が少なくなってきているのだと思いますが、やっぱり天然の木の味わいや手触り、人工の素材では出せない風合いがありますよね。ぜひこのスタイルは続けていってほしいです。
福林 ザックさんは元々がギターの製作者ですから、木の手触り感や音響的な響きを大切にしているのだと思います。
ーー イヤーパッドも2種類付属するんですね。
福林 はい、内側の素材が違う2モデルが同梱されています。またケーブルは6.3mmと3.5mmが標準で搭載されています。
根本 コネクタはミニXLRの4pinですね。他のメーカーでもよく使われているコネクタですから、リケーブルも楽しめます。ケーブルにロゴマーク入れたり、細かく追い込んでいるところも職人としてのこだわりを感じます。
福林 実は、フジヤエービックさん限定で「Caldera」もしくは「Caldera Closed」をお買い上げいただいた方に、先着順で木製スタンドをプレゼントするキャンペーンも行っています。こちらはなくなり次第終了ですので、ご興味のある方は早めにフジヤさんにお問い合わせください!
ーー 昨年末にはもう少し安い価格帯で、「Bokeh」(ボケ)というヘッドホンも発売されましたね。
福林 えぇ、カメラの「ボケ」という言葉から取った名前ということで、聴きたい音楽をしっかり浮かび上がらせる、という意図があるようです。ZMFのヘッドホンは高い、と言われることが多いですが、こちらは20万円台ですので、新しいお客さんにもアプローチしていきたいです。
ーー ZMFの魅力、改めてよくわかりました!本日はありがとうございました。
(提供:ブライトーン)