トップページへ戻る

レビュー

HOME > レビュー > コラム記事一覧

公開日 2020/07/29 06:40
【連載】ガジェットTIPS

海外の音楽アプリで見かける「MOD」や「S3M」ってなに?

海上忍
スマートフォン用音楽再生アプリの対応フォーマットを注意深く見ると、AACやFLACなど見慣れたもの以外に「MOD」や「S3M」、「XM」といった名前を見かけることがあります。海外、特に欧州で開発されたアプリでサポートされることが多いこれらのフォーマットは、音楽モジュールフォーマット、通称「MOD(モッド)」です。

MODなどモジュールフォーマットの音楽ファイルは、1990年代に登場しました。当時、映像と音楽を再生するプログラムを1枚1メガバイト程度のフロッピーディスクに収めた「デモ(メガデモ)」が欧州を中心に人気を集めており、多くの開発チームがプログラミング技術と内容の質を競い合っていました。技術力をうかがわせる画像エフェクトと楽曲の魅力がなければ、デモは評価されません。



デモの競技会に参加するには、ファイルサイズなど厳しいレギュレーションをクリアしなければなりません。そこで、音楽はWAVのような波形データにせず、楽譜データと音色データを組み合わせたモジュールフォーマット(MIDIファイルとサンプリング音源の関係に似ています)を使うことで容量節約を図ったのです。

やがてMODはデモから切り離され、欧州のアマチュアミュージシャンを中心に制作されるようになりました。「トラッカー」と呼ばれるシーケンサソフトにも強力なものが登場し、それらで制作された楽曲は「S3M」や「XM」、「IT」といったモジュールフォーマットの形で(主に非営利で)草の根BBSやインターネットを通じ配布され、熱心なファンを生み出すことになります。

往時に比べトラッカーを利用した音楽制作は下火になってしまいましたが、MODはいまなおWEBから無償ダウンロードできます。ジャンルはさまざまですが、1990年代に流行ったこともあり、当時人気のテクノ/エレクトロロックやトランス、アンビエント系の高水準な楽曲が揃っています。MODに対応したアプリを持っているのなら、The Mod Archive(https://modarchive.org/)などのサイトから入手してみては?

MODを再生できるスマートフォンアプリは意外に豊富です(画面はAndroidアプリ「Neutron Music Player」)

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 今年最安値も。「Amazonプライム感謝祭セール」情報が事前公開
2 ソニー、RGB Mini LEDテレビ「BRAVIA 7 II」を値下げ。85型は16.5万円/75型は11万円安く
3 10/1から値上げのアキュフェーズ「E-4000」「DP-570S」が首位奪取<ハイファイオーディオ売れ筋ランキング8月>
4 築23年マンションをリノベ、140型/5.1chの本格ホームシアターに! 65型テレビとの2ウェイシアター
5 シマムセン、アキュフェーズの新プリメインアンプ「E-6000」試聴会を10/17開催。E-5000/E-800Sやセパレートアンプと比較
6 B&Wの最新「D5シリーズ」をじっくり楽しめる。11/21-22は「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ2026」へ!
7 Paradigm「PERSONAシリーズ」が価格改定。現行在庫が無くなり次第実施
8 【動画あり】最新のマッキンサウンドにほっこり。McIntosh「DS200」「MA2375」|オーディオ聴き記
9 Marshall、ANC搭載のオンイヤー型ワイヤレスヘッドホン「Milton A.N.C.」に新色「Brown」と「Cream」
10 【ミニレビュー】初登場のSwisscables「IC balanced Reference Ultra」、タイトな音像と聴き心地の良さが魅力
9/29 11:01 更新

WEB