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公開日 2023/02/16 06:30
プロの領域でも認められるクオリティ

AIRPULSE 本格モニタースピーカー『SM 200』徹底レビュー! オーディオファイルに寄り添うサウンドに迫る

土方久明

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国内のHi-Fiオーディオ市場では、アンプを内蔵する“アクティブスピーカー”に抵抗があるユーザーがある一定数いたが、アクティブスピーカーをHi-Fiオーディオのいちジャンルとして定着させてきたブランドがAIRPULSE(エアパルス)だ。

今回、音楽・映像制作のプロの現場での使用も想定された“パワード・プロフェッショナル・ニアフィールド・モニタースピーカー”として、新たに「SM 200」が登場した。コンシューマーだけでなくプロの領域でも認められる程のクオリティ、そしてオーディオファイルが憧れるスタジオの音を実現した、SM 200の音質を音元出版の試聴室にて徹底レビューを実施した。

AIRPULSE「SM 200」 価格はオープンだが、242,000円前後(税込)の実売価格となっている

■シンプルな構成で音質を徹底的に追求


AIRPULSEは、スピーカー設計の名手フィル・ジョーンズが研究開発のトップエンジニアとして参画している。同社の代表的なアクティブスピーカーの「A80」や「A100 HD MONITOR」をはじめ、全てのモデルでホーン形状が設けられたリボン・トゥイーターと、アルミニウム振動板のウーファーを搭載し、Dクラス・アンプでトゥイーターとウーファーをバイアンプ駆動している。

また、USB-DAC内蔵やBluetooth内蔵モデルなどもラインナップしており、PCとUSB接続してのハイレゾ再生やスマホからのBluetooth再生など、幅広いコンテンツに対応した機能性の高さも、AIRPULSEの名を世に轟かせた所以だ。

SM 200は、2ウェイ・バスレフ型で、ハイ・ガウス・ネオジウムマグネットを採用し、ホーン・ロードが導入されたリボン・トゥイーターと、ロング・ストローク設計の135mm アルミコーン・ウーファーで構成され、クロスオーバー周波数は2.5kHzに設定されている。もちろんDクラス・アンプでバイアンプ駆動されており、再生可能周波数帯域は45Hz〜40kHz、音圧レベルは104dBの仕様だ。

ハイ・ガウス・ネオジウムマグネットを採用したホーン搭載型のリボン・トゥイーターを導入。トゥイーター側のアンプ出力は15W

135mmウーファーには、アルミニウム素材とロング・ストローク設計を投入。ウーファー側のアンプ出力は65W

入出力端子はリアパネルに集中しており、XLR(バランス)/TRS(バランス)/RCA(アンバランス)のアナログ入力端子を装備。本機は、USB-DACやBluetoothなどの機能が省かれており、シンプルな構成によってより音質に特化した部分が窺える。

入力端子は、XLR/TRSのバランス入力、RCAのアンバランス入力を搭載。XLRは2番HOTの仕様になっている

■試聴環境や設置場所をリカバリーする調整機能も


リアパネルでは、他にも入力ゲインの調整ノブを備えているが、ボリューム調整機能を備えているわけではないため、プリ機能を持つアンプやUSB-DACとの組み合わせが想定されている。詳しくは後述するが、ここまで音質を追求した結果として、しっかりと再生音に表れており、「やってくれたぜ!」といった印象を持った。

入力レベルのゲイン調整も可能。−70〜+6dBの範囲で調整できる


SM 200のクオリティをチェック! 本格スタジオモニターのサウンドに触れる

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