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公開日 2017/12/22 10:58
3Dオーディオやサラウンドがホットトピック

広島市立大 石光教授、AESにてUHQCDと通常CDの音質差について研究成果を発表

構成:季刊Audio Accessory編集部
2017年10月18日から21日までの4日間、AESの国際学会が開催された。AESとは、Audio Engineering Societyの略で、オーディオの技術開発に携わる研究者や技術者が世界中から集まり、さまざまな最先端の研究成果を発表するコンヴェンションである。毎年世界各国で開催されているが、今年はニューヨークでの開催となった。

AESは基本的には研究者や技術者を対象としたコンヴェンションだが、一般の参加者も参加費を払えば最先端の講演やイベントに参加したり、ポスター展示を見て、担当者に質問をすることもできるものだ。

このコンヴェンションに参加した広島市立大学の石光俊介教授に、このコンヴェンションの模様をレポートしていただいた。

AESに参加した広島市立大学の石光教授(左)と学生の福田祐樹さん(右)、メモリーテック(株)の東良次さん(中央)

石光教授は、日本の音響エンジニアリング研究の第一人者であり、音が人間の感性にどのような影響を与えるかについて、さまざまな側面から研究を行なっている。

AESで特に今年注目を集めていたのは、3Dオーディオやイマーシブオーディオと呼ばれる、空間全体を使ったサウンドデザインの研究である。エレクトリック・ミュージックの先駆者 Kraftwerk(クラフトワーク)は、New Audio Technologyという企業が開発した三次元サウンドデザインツールを用いた特異なインスタレーションを行い、多くの参加者を驚かせていた。また、VRの研究、頭部伝達関数(HRTF)を活用したヘッドホンサラウンドや、カーオーディオ、車の中における音響設計の研究も今ホットなトピックスとなっている。

AESのコンヴェンションの様子。ブースごとにさまざまな最先端の研究発表が行われている

現在のオーディオ研究の先端は、音の空間性を追求したいわゆるイマーシブオーディオが主流で、AESでもこれらに関連したものが多かったとのこと。そうした中でむしろ、ピュアオーディオ的な音質にフォーカスした石光教授のUHQCD研究は目を引き、海外の研究者からも注目を集めていたという。

今回のAESで石光教授が発表したのは、UHQCDと通常のCDの音質差について、聴感上だけではなく、客観的なデータから測定した研究成果。広島市立大学の3年生、福田祐樹さんと共同研究したものとなる。この研究成果は、Audio Accessory 158号にて林正儀先生が詳しく解説してくれているが、「<耳で聞いて音が違う>ことを検証可能な実験データとして提示したことに、この研究の意義がある」と石光教授は語る。


UHQCDとCDの音質差について解説をする福田祐樹さん。海外の研究者からも鋭い質問が相次いだ
バイナリデータが同じにも関わらず聴感上異なる音になるという問題について、それを実証データとして提示したものは少なく、海外のオーディオ研究者の間でもさまざまな議論がされているという。

石光教授は、エラー訂正による電流やジッターの影響がその音質差として現れるのではないかという仮説を立て、引き続き研究を行なっていくという。

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