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2013/11/06

ハイレゾ音源は人間の耳で聴き分けられるか? 禁断のブラインドテストで検証!

一条真人の体当たり実験室
構成:ファイル・ウェブ編集部
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最近何かと話題の「ハイレゾ」。ハイレゾ対応のネットワークオーディオ/PCオーディオ機器が続々と登場し、さらにはAstell & KernのAKシリーズやウォークマンなど、ポータブル機器でもハイレゾ対応が進んできた。それに伴ってスピーカーやヘッドホン、イヤホンでもハイレゾ対応を謳うものが増えている。

またハードウェアと歩調を合わせ、ハイレゾ音源の配信も盛んになってきている。この分野の老舗であるe-onkyo musicは楽曲を次々に増やし、アニソンの配信も開始した。またウォークマンの公式音楽配信サイトである「mora」も、ソニー・ミュージック、ユニバーサル、ワーナーといった大手レーベルのハイレゾ音源を配信開始している。

ソニーはこの秋、大量のハイレゾ対応製品を投入した。写真は「HAP-S1」

サンプリングレート違いの音源、圧縮音源は聴き分けられるのか?

このように盛り上がりを見せるハイレゾだが、編集部で何度か話題に上がっていたのが、「一般の方がハイレゾ音源を聴いた場合、本当に聴き分けられるのか?」ということ。もちろん当編集部員は、日々ハイレゾ音源に接し、その高い表現力を実感しているのだが、あまり聴いたことのない方に対してブラインドテストを実施した場合、どのような評価になるのだろうか。またハイレゾの中でも、96kHz/24ビットや192kHz/24ビットといった、サンプリングレートや量子化ビット数が異なるデータの聴き分けが可能かというテーマもある。

いや、そもそもハイレゾ音源を語る以前に、CDクオリティの音源と圧縮音源はしっかり聴き分けられるのだろうか。AACの256kbps程度になると、聴覚上はほとんど聴き分けることができないとコーデック開発者は主張している。この主張が本当に正しいのか、それとも人間の耳は圧縮音源をしっかりと聴き分けられるのか。このあたりにも以前から興味があった。

そこで今回、圧縮音源やCDクオリティの音源、さらにはハイレゾ音源を複数用意し、ブラインドテストを実施した。被験者はITライターの一条真人氏。これまで様々な体当たり実験を繰り返してきた同氏だが、今回は、もし間違えたらライターとしての立場が危うくなる可能性もある。その危険性を顧みず、まさに体当たりで挑戦してくれた。


ノリノリで自信満々の一条氏。キャップはなぜかラスベガス。メガネが曇っている
なお一条氏は、ハイレゾ音源や圧縮音源の原理などはもちろん理解しているが、日常的にハイレゾ音源を聴き込んではいない。今回のテストにはうってつけ(?)の人材だ。

弊社試聴室に現れた一条氏に自信のほどを尋ねたところ、「マジで今回は当てますよ!」と、サムアップで余裕の笑み。なぜかよくわからないが自信があるようだ。

次ページ今回のテスト条件はこんな感じ

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