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一条真人の体当たり実験室

ハイレゾ音源は人間の耳で聴き分けられるか? 禁断のブラインドテストで検証!

2013/11/06 構成:ファイル・ウェブ編集部
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ほとんど正解して面目を保った編集部・小澤

試聴室に現れ、テスト内容を聞いた小澤(♀)は「私、あまり耳が良くないので…」と自信がなさそうだったが、テストを終え、小澤が回答した内容は以下の通りとなった。

(1)192kHzのWAV
(2)96kHzのWAV
(3)44.1kHzのWAV
(4)128kbpsのMP3
(5)256kbpsのAAC

192kHzから44.1kHzまでの順番をピタリと当てたのは見事。圧縮音源の2つで若干迷ったようで、間違えてしまったが、全体的にはおおむね順番通り。当サイトとしても何とか面目が保てる結果となり、これには、ほかの編集部員もホッと胸を撫で下ろした。ハイレゾ音源特有の音場感や細かな表現力など、聴きどころさえしっかり分かっていれば、聴き込んでいない楽曲をいきなりブラインドテストで聴いても、ハイレゾ音源かそうでないかをしっかり聴き分けられたことになる。

ほとんど当て、なんとか面目を保った編集部・小澤

なお、本線からは少し外れるが、ハイレゾ音源が必ずしも「スペック上の数字が大きい=高音質」とは限らないことを付け加えておきたい。録音や制作時のプロセスがどのように行われたのか、マスター音源がどのようなものかなどによって音質は変わってくるので、注意してほしい。



正直なところ、今回のテストは難しかった。MP3と44.1kHz、192kHzの3種類くらいに音源を絞っておけば、混乱せずにしっかりと判断できたかもしれない。

何しろ被験者が2人だけなので一般化はできないが、今回の結果だけを見ると「2者択一なら、ハイレゾ音源を聴き込んでいない人でもしっかりハイレゾ音源を判別できる。ふだんからハイレゾ音源を聴いている場合、5種類程度に音源を増やしてもサンプリングレートの差まで当てられる」という具合だろうか。次回、機会があればもっと大勢の被験者を集めてやってみたいものだ。

それにしても、編集部の小澤(♀)がほぼ正解してくれたので何とか記事として公開できたが、少しだけ心配しているのは、今後一条氏にオーディオ関連の仕事の依頼が来なくなるのでは、ということである(まあ、今も無いみたいだから大丈夫か)。

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