【特別企画】「オーディオルームに吸音は必要なのか?」

オーディオと吸音の密接な関係を体感 − 試聴会「Acoustic Audio Forum」取材レポート

編集部:小野佳希

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2015年12月15日
オーディオ再生に適した部屋づくりの知識を学ぶこともできる試聴会「第25回 Acoustic Audio Forum」が開催された。「オーディオルームに吸音は必要なのか?」をテーマに開催された同イベントの模様をレポートする。

いつにも増して多くの参加者が集まった

■「オーディオルームに吸音は必要なのか?」

本イベントを主催するのは、“音楽家専門”の防音工事会社を謳うアコースティックラボ。プロミュージシャンや音楽エンジニアが利用するスタジオ等の設計や、オーディオ・ホームシアターファン向けの物件を数多く手がけている会社だ。

そんな同社が毎月定期的に開催しているのが、この「Acoustic Audio Forum」。同社が持つ豊富なノウハウをもとに、オーディオにとって部屋の環境がいかに重要であるかを体験できるプログラムが組まれている。

なお、これまでファイル・ウェブでもレポートしてきたように(過去のレポート記事はこちら)、本イベントでは毎回様々なテーマを設定。「部屋もオーディオ装置の一部である」という同社の考え方を様々な角度から体験できるよう配慮されているのだ。

今回のテーマは「オーディオルームに吸音は必要なのか?」。会場となった東京・九段下の同社ショールームには熱心なオーディオファンが多数集まり、同社鈴木代表らの解説や音出しデモに耳を傾けた。

アコースティックデザインシステム 鈴木氏

イベントは「そもそも吸音は必要なのか?」という話題からスタート。同社代表の鈴木氏は「吸音の方法や程度によっては、例えばアンプなどの機器を変えるより大きな変化を感じられる場合がある」と、オーディオリスニングにおける吸音の影響の大きさを説明する。

現代建築での住宅構造や防音工事についての基礎知識もレクチャー

そして、一般に繊維素材は中高音域を吸音するものであり、低音域にはほとんど効果を発揮しないことを紹介。繊維素材の吸音アイテムばかりを多用しすぎると音の周波数バランスが崩れてしまうため注意するべきだと語る。

工事の前後での残響時間の変化なども紹介

一般建築の壁も低音の吸音材としてみることができる


■異なる吸音条件を作り出して音出しデモ

当日は、部屋の前方および左右壁面の吸音材を付けたり外したりすることで、吸音状態を変えての楽曲再生デモを実施。さらに、カーテンの開け閉めでの違いや、まったく吸音材を使用しない状態も含めて、様々な条件でのデモが行われた。

吸音パネルを付け外ししながら響きの違いを体感

「まるでスピーカーが生まれ変わったかのよう」

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