HOME > レビュー > 「全力でオススメしたい」ワイヤレスヘッドホン入門機。ケンウッド「KH-KZ30」実力チェック!

PR高い実用性と音質を兼ね備えるモデル

「全力でオススメしたい」ワイヤレスヘッドホン入門機。ケンウッド「KH-KZ30」実力チェック!

公開日 2022/11/15 06:30 草野晃輔
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例えば、普段音楽をスマホで聴き、オンライン会議の時だけPCを使うといったケースでは、スマホの音楽再生を停止し、PCでオンライン会議用ソフトを起動するだけで優先されるデバイスがスマホ→PCへと切り替わる。逆の場合も同様で、設定を意識する必要がない。

なお、似たような機能で「マルチペアリング」があるが、これはヘッドホン側がペアリングしたデバイス情報を保持するというもの。同時接続できるのは1台のみのため、結局は設定メニューから切り替える手間が発生する。

オンライン会議で重宝するマイクミュート機能なども



もう一つ、オンライン会議で重宝するのが「マイクミュート機能」だ。オンライン会議では、生活音や家族の会話、ペットの鳴き声などが極力他の参加者に聞こえないよう、発言者以外はマイクをミュートするのが一般的。基本的にはオンライン会議ソフトのミュートボタンをクリックして切り替えるのだが、カーソルがずれてクリックが正しく切り替えできていなかったり、そもそもミュートするのを忘れていたりといったケースが多くある。

これに対しKH-KZ30では、ヘッドホンのハウジングにあるスライドスイッチを使って、マイクをオン/オフできる。物理スイッチゆえ操作が的確で、一方通行に話をするトランシーバーのように、自分が話すときだけオンにする使い方が可能となる。

オンライン会議などの通話をオンオフできるスイッチを本体に装備

サウンド面では、このクラスでは珍しく3種類のサウンドモードを搭載する。電源がオンの状態でハウジングの電源ボタンを押すと、低域から高域までフラット傾向の「ノーマル」、中〜低域を増強する「バス」、中〜高域を増強する「クリア」の順に切り替わる。設定変更時はアナウンスが流れるので、どのモードになったのかわかりやすい。ハウジングにはほかにも再生/一時停止/通話ボタンやボリュームボタンがある。デバイスを使わず、ヘッドホンから操作できるのは便利だ。

Bluetoothのバージョンは5.2に準拠。前述のマルチポイント対応のほか、低消費電力なのが特徴となる。充電用にUSB C端子を搭載。約3時間の充電で最大35時間の長時間再生が可能だ。

貫かれる「原音再生」思想。エントリーモデルでも一切妥協がない音質



サウンドを確かめようと、本機を手に取る。約157gと軽量ながらも、作りが堅牢なことに驚いた。ヘッドバンド部の長さ調整は1段1段がはっきりしていて、カチッと決まる。ハウジングの表面はマット塗装が施され、しっとりと手に馴染む。デザインは至ってシンプルで、さりげなくKENWOODロゴがあるのみだが、これが格調高く感じられる。これぞ、長年培ったデザイン力とブランド力があるからこそ成せる業だろう。

ヘッドバンド部の長さを調整しているところ

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