HOME > ニュース > <CES>JVCケンウッド、スピーカー再生のようなサラウンドをヘッドホンで聴ける「EXOFIELD THEATER」システム

今春に1000ドル程度で発売予定

<CES>JVCケンウッド、スピーカー再生のようなサラウンドをヘッドホンで聴ける「EXOFIELD THEATER」システム

公開日 2020/01/08 16:55 編集部:小野佳希
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米国ラスベガスに世界中の様々な企業が集う「CES2020」が開幕。JVCケンウッドは、まるでスピーカーを用いてリアルサラウンドを聴いているような体験をヘッドホンで実現できるシステム“EXOFIELD THEATER”「XP-EXT1」を発表した。アメリカでは今春に1,000ドル程度での発売を見込んでおり、時期や価格は未定だが日本市場への投入も検討中だという。

“EXOFIELD THEATER”「XP-EXT1」(※個人特性測定用に有線接続した状態。測定後はワイヤレスで使用可能)

ヘッドホンでありながらスピーカーで音を聴いているかのような感覚を楽しめる独自頭外定位技術「EXOFIELD(エクソフィールド)」を用いたシステム。聴こえ方の個人特性を測定するMEMSマイクを内蔵した専用ヘッドホンと、頭外定位処理などを行うトランスミッター部で構成され、ヘッドホンとトランスミッター部はWi-Fiをベースにした専用通信技術でワイヤレス、かつ信号を非圧縮で伝送する。

測定用マイクをヘッドホンに内蔵

昨年のCESで参考出展されていたものがより進化した格好。昨年は測定用マイクとヘッドホンが別々だったものが一体化されるなど、製品化に向けた最終的な姿がより具体的になってきた。

トランスミッターはHDMI端子を入力3系統/出力1系統装備

テレビやBDプレーヤーなどコンテンツ再生機器からHDMI経由で受け取った音声信号をトランスミッターでEXOFIELD処理。頭外定位化した音声信号をヘッドホンにワイヤレス送信する仕組み。なお、頭外定位効果をユーザーに最適化するため、最初にユーザーの個人特性を測定する。この測定のときだけはトランスミッターとヘッドホンを付属ケーブルで有線接続する必要がある。また、測定の操作などは専用スマートフォンアプリで行う。

専用アプリを用意

ドルビーアトモスおよびDTS:Xといったオブジェクトオーディオ信号にも対応。最大で7.1.4chのドルビーアトモス音声を、スピーカーを用いたリアルサラウンド環境で聴いているかのようにヘッドホンで再生できる。

もちろんコンテンツはEXOFIELD専用である必要はなく、通常のブルーレイ/DVDや映像配信サービスなどあらゆるもので利用可能。テレビ番組などステレオ音声コンテンツをバーチャルサラウンド化した上で頭外定位させることもできるという。

なお、EXOFIELD機能はオン/オフ可能。また、サウンドモード選択機能も備えている。

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