<連載:折原一也の“いまシュン!”ビジュアルプロダクト>

ソニー/パナソニック/東芝/LG…4K有機ELテレビ各社一斉比較! 画質傾向はどう違う?

折原一也

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2017年08月07日
年初のCESからも予想されたとおり、2017年は各社有機ELテレビ祭となった。昨年時点から唯一4K有機ELテレビを発売していたLGは「W7P」ほか最新機種全4シリーズを投入し、日系メーカーでは他社に先行して東芝から「X910」が3月に登場。5月にはパナソニック「EZ950/EZ1000」、6月にソニー「A1」が発売された。今年はまさに有機ELテレビ元年になったと言えるだろう。

今回は国内販売されている4社の有機ELテレビを一斉視聴

なおテレビ向けの有機パネルはLGディスプレイがほぼ唯一の製造メーカーという状況なので、今回の各社有機ELテレビも同社製パネルを採用しているものと思われる。ということは画質にそこまで差が出るのかと思う人もいるかもしれない。だが、有機ELパネルを採用する上で避けて通れない発熱や焼付きのコントロールはテレビメーカー側が調整できる部分で、画質に影響する要素。さらに、テレビの画質はパネルだけで決まるのではなく、各社それぞれの画質エンジンによる画作りも大きく影響する。そうした様々な要素を総合したのが“テレビの画質”なのである。

筆者自身はこれまで、各社の有機ELテレビを1社ずつ個別に視聴する機会はあったのだが、まとめて一斉視聴したことはなかった。そこで今回、各社の有機ELテレビを同時に揃えて比較視聴することにした。

今回の取材では、LG「OLED65E7P」、東芝「65X910」、パナソニック「65EZ1000」、ソニー「KJ-65A1」の全4製品を用意。パナソニックのUltra HD Blu-ray(UHD BD)レコーダー「DMR-UBZ1」で再生したUHD BDソフトの映像を、エイム電子の「4K/60p(18Gbps)対応 HDMIスプリッター」で4分配して同時に映し、文字通り横並びに映像を比較できる環境を整えた。HDMIケーブルにはすべてエレコム「Premium HDMIケーブル DH-HDPS14E」を使用して条件を揃えている。なお、照明はすべて暗室にして視聴している。

LGの有機ELテレビ最上位機「W7P」は壁掛け専用のため今回はスタンド設置できるE7Pでテストした

■『ラ・ラ・ランド』の4K HDR映像で各モデルをじっくり検証

まず、映画『ラ・ラ・ランド』(北米版UHD BD)の各シーンをじっくりと比較する。映像モードはLG「OLED65E7P」は“シネマダーク”、東芝「65X510」は“映画”の“シネマプロ”、パナソニック「65EZ1000」は“シネマプロ”、ソニー「KJ-65A1」も“シネマプロ”を選択した。

ミアのオーディオションから始まりパーティーへと繰り出すチャプター2は、暗部から中間階調まで実に豊かなトーンのシーン。どの機種も非常に精緻に色彩豊かな色合いを生み出す。

画面が明るい『ハドソン川の奇跡』での表現力は?

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