【特別企画】“音楽家のための防音工事会社”アコースティックラボ主催

スピーカーの設置位置に“正解”はあるのか? 試聴会「Acoustic Audio Forum」に記者が潜入!

編集部:小野佳希

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2016年12月20日
音楽リスニングに最適なスイートスポットという考え方があることからも分かる通り、オーディオ機器、とりわけスピーカーの設置方法は音質にも影響を与える。熱心なオーディオファンにはスピーカーを前後左右に少しだけ動かしたり、向きを内振りだったり外振りにしてみたりと、ミリ単位で微調整する…なんて人もいるかもしれない。

スピーカーの設置位置でどのように音が変わるのかを実験する試聴会「Acoustic Audio Forum」を取材した

では、そんなセッティングの違いで実際に音はどう変わるのか? それを体験できるイベントが過日に開催された。オーディオファン向けの物件を数多く手掛ける防音工事会社「アコースティックラボ」が開催した、「第35回Acoustic Audio Forum」だ。

この日のテーマは「スピーカーのベストセッティング ― 部屋との関係について」。いったいどんな試聴会となり、どんな結果が得られたのか? その模様を編集部記者がレポートしたい。

■802D3を前後左右に少しずつ動かして音の違いを体験

会場は同社蔵前ショールーム。同社が長年蓄積してきたノウハウがギュッと詰まった“音のいい防音室”だ。この防音室を舞台に、様々な実験で「オーディオにおける部屋の重要性」を体感できるというわけだ。

当日のデモには、B&W「802D3」を使用。802D3を前後左右に動かしながら、セッティングによって音がどのように変化するのかを体験しようという試みだ。同社代表の鈴木氏は「802D3くらいの大きさのスピーカーを買ってもあまり大きな音が出せなかったり、部屋の問題で満足できてない人もいるのではという思いから、今回のテーマを設定した」と語る。

アコースティックラボ 鈴木氏

実験はまず左右スピーカーの間隔を若干広げたり狭めることからスタートし、休憩を挟んで後半にスピーカーを前後に動かしてのデモを展開。それぞれの位置で音場や定位感、低域の質感などをどのように感じたかを参加者それぞれが記録していくというスタイルが採られた。

スピーカーを移動させることによる音質の変化を体感

各参加者が変化傾向を記録

ただ、記者には少々懸念があった。会場は同社がノウハウを注ぎ込んで作っただけあって響きがよく、スイートスポットにピンポイントでない位置で音を聴いてもかなり快適な音で聴けてしまう。このため、スピーカーを15cm程度動かした程度ではそれほど変化が感じ取れないのではないかと思ったのだ。

定在波や防音等級の解説も

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