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ゼンハイザー「CXシリーズ」を聴く(3)

5,000円で買えるゼンハイザー。CXシリーズ「CX 1.00」レビュー

公開日 2016/05/24 09:29 高橋 敦
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今回これを含めていくつかの記事で紹介させていただくのは、ゼンハイザー“CX”シリーズのイヤホン「CX 5.00」「CX 3.00」「CX 1.00」。これまでシリーズの中核モデル「CX 3.00」とトップモデル「CX 5.00」を紹介してきたが、最後にエントリーモデル「CX 1.00」を紹介しよう。

CX 1.00(左からホワイト、ブラック)

こちらの記事では、「CX」シリーズの中でもいちばん下の価格帯に置かれたモデル「CX 1.00」を紹介していこう。

CX 1.00(ブラックモデル

CX 1.00の実売価格の目安は税込で5,000円弱程度。この価格、実はこのモデルの位置付けを考える大きなポイントだ。

シリーズにはこの上に「CX 2.00i」「CX 2.00G」というモデルがあり、そちらは6,000円弱。しかしモデル名末尾に示されているように「2.00」はリモコンありモデル。対してこちら「1.00」はリモコンなしモデル。1,000円の価格差は音質的な上下を生み出す部分のコストではなく。単にリモコンの有無からと考えてよいだろう。

また「CX」シリーズとしてはいちばん下の価格帯ではあるが、税込5,000円弱はエントリーイヤホン全体で見ると、いちばん安いクラスというわけではない。今は2,000円〜3,000円クラスも充実しており、本当にエントリークラス中のエントリークラスとなるとそのあたりの価格帯になるだろう。

その「1.00」。シリーズの中ではいちばん下の価格帯ということは確かなので、予算的な余裕があれば上のモデルを“基本的には”おすすめする。あからさまに“基本的には”と強調したことでおわかりだろう。このモデルにはこのモデルならではの、シリーズの上のモデルよりも優れたポイントもあり、そこを重視するなら「予算的には上にも行けるが、あえてコレ!」という選択もありなのだ。

その優れたポイントとは装着感。このモデルはシリーズ最小な上にハウジング全体がほぼ球面。おかげで耳への収まりが素晴らしく良好なのだ。この点においてはシリーズのどのモデルもこれにかなわない。というか、エントリーからハイエンドまであらゆるイヤホンの中でもトップクラスだ。また、イヤーピースだけではなく小型球形ハウジングまでが耳にしっくりとフィットするおかげなのか、遮音性もシリーズでいちばん良好に感じる。

イヤーピースと同程度の大きさしかないコンパクトなハウジング

装着感や遮音性は、ユーザーの耳の形と付属イヤーピース、そしてハウジングの相性次第ではあるので「確実に」とはおすすめできないが、考慮に値するポイントとして挙げておきたい。

その小さな球形ハウジングのミニマムさはデザインとしても魅力的だ。カラーはこちらもブラックとホワイトの展開。イヤーピースを装着するノズルまで一体成型の耳に接する側は金属素材の色をそのまま生かした仕上げになっており、ブラックまたはホワイトと、その金属部分のツートーンと表現してよいだろう。また、イヤーピースとケーブルもそれぞれブラックとホワイトだ。

CX 1.00(ホワイトモデル)

イヤーチップを外したところ。ノズル部は金属製となっている

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