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アニソンオーディオ・レポート

アニソン流しながら俺の嫁といつでも見つめあえる。そう、iPadならね。

公開日 2016/04/18 10:00 アニソンオーディオ編集部:押野由宇
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iPad Proの9.7インチモデルが登場し、世間ではその使い道が検討されています。もちろん、このPhile-webでも真面目に検証を行った記事が掲載され、こうしたガジェットを取り上げるメディアとしての役割をしっかり果たしています。

さて、そんな中で掲載されるこの記事ですが、ハイテクの無駄遣い感がハンパではありません。数ある機能のほとんどを、まったく使いこなしていませんから。けれど、思った以上に楽しい結果が得られたので、この場を借りて報告したいと思います。

♢ ♢ ♢

周りがやたらと盛り上がっていたので、勢いのままに購入してみたiPad。その持っているだけで出来る男っぷりを演出する佇まいに憧れを抱いていましたが、実際に手に入れてみると何に使うのか分かりません。


インターネットは、自宅と会社ではパソコンで、外出先ではスマートフォンを使って行います。メモは手帳に書きますし、持ち歩いてまで動画を見ることもなく、読書はアナログ派。僕にとってこの最先端機器は、やたら高い割には見づらい鏡、もしくはでかい画面のマインスイーパ専用機、くらいのものでしかありませんでした。


さて、そんな僕とは真逆に、業界内でもiPadを使いこなしている光の者に属する土方先生のお宅に取材でお邪魔した日のこと。先生が作業されている間、空気と化すのが僕の仕事です。何日前の夕食まで思い出すことができるのかへの挑戦を終え(2日前まででした)、ふと視線を移した先に僕の目は釘付けとなりました。

「なにあれ」



「めっちゃ欲しい」



いま再生中の音楽のジャケット画像が表示されていて、曲が切り替わると自動で画像も変わっていきます。その様子は、駅などにあるデジタルサイネージを想像していただくと分かりやすいと思います。

駅のデジタルサイネージ(電子看板)

特殊なルートで手に入れたであろうスタイリッシュ・アイテムと予測し、どこで売っているのか、幾らだったのか、僕のマインスイーパ専用機と交換してもらえないかと矢継ぎ早に問いかけたのですが、「普通のiPadですよ」と答えが返ってきました。

性善説を信じ、世界平和をいつも願っている僕であっても、さすがに騙されません。見た目こそ似ていますが、そこに写し出されている画面の違いは一目瞭然。おそらくiOS 510 Godあたりが搭載されている先生のiPadに似た何かに対し、僕のは高校生が授業中の暇をつぶせるくらいの価値を持つ無駄に金属製の板。同じものであるはずがありませんからね。


というようなことを熱弁していたところ、先生が何か僕のiPadを操作しています。久しぶりに地雷処理を行いたくなったのでしょう。ちょっとやそっとでは僕の記録は抜けませんよ……と得意気に覗きこんだところ、そこには見知らぬ画面が表示されていました。


僕のiPadが、究極進化しました。2階級特進どころではないステップアップぶりに、タイムトラベルしてきた未来人が持つ光線銃の威力を目の当たりにした侍のようなリアクション(想像)をしてしまうほどに驚きました。この短期間で一体何が起きたというのでしょうか。先生に説明してもらったところ、次のステップで素敵な画面表示が行えるようです。

1:iPhoneやパソコンに入れているものと同じ操作アプリをiPadにインストールする
2:同じネットワーク内(無線LAN環境)に接続する
3:iPadの操作アプリの画面で、ジャケットを最大に表示するように設定する

「それだけ?」と疑ってしまうほどに、簡単なものでした。ただ、もちろん前提として、ネットワークオーディオの環境が構築されていて、もともと操作アプリでの再生が行える状況でなくてはなりません。そこで同じ操作アプリをインストールしたiPadを環境下に置くと、実際に操作している端末のアプリと動きが連動し、再生している音源のジャケット画像が表示されていく、という仕組みのようです。

システム環境のイメージ

良い情報を手に入れた僕は、取材をそこそこで切り上げ、急いで会社に戻りました。そして試聴室の環境を使って、実際に表示できることを確認。折角なので、色々なパターンを試してみました。



風流な感じにしてみたり。




カフェっぽくしてみたり。




コンサートっぽくしてみたり。




SAN値が下がりそうにしてみたり。




いかがでしたでしょうか。めちゃくちゃ楽しくないですか、これ。同じ無線LANの環境下にあれば良いので、多少の距離があっても大丈夫。壁掛けにしても面白いでしょうし、パソコンで別の作業をしながら、ふと横を向けば目と目が合う、なんて使い方もできます。夢が膨らみますよね。


冷静に考えると、操作アプリをずっと起動しているだけなので、何かもっと上手いやりようがあるのかもしれませんが、そんな瑣末なことはどうでも良くなるような魅力があります。ようやく、僕のiPadの使い道が見つかりました。

さて、そんな僕ですが、先日NASがぶっ壊れて音源データが無に帰しました。憎しみに囚われながら真顔で一から集め直しているわけですが、そこで気をつけるべきことがあります(バックアップを取ること以外に)。

こうした画面を表示させるには、リッピングした音源や配信で購入した音源などに、“タグ”というものをしっかりつけることが重要です。この“タグ”がついていないと、ジャケット画像はおろか、曲名やアーティスト名すら表示が怪しくなってしまいます。そんな“タグ”についての情報は、「アニソンオーディオ Vol.3」に土方先生の解説で特集記事が組まれていますので、ぜひご一読ください。




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