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スマホと組み合わせて使い勝手をチェック

ガジェット目線で楽しむ! オプトマの手の平サイズプロジェクター「ML750」レビュー

2016/02/04 海上 忍
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■手のひらサイズの明るいプロジェクター

見る愉しみを追求するなら、画面は大きいほうがいい。映画にスポーツ、音楽などなど、圧倒的大画面は臨場感と一体感を創出し、見る者の心を揺さぶる。それがゆえにプロジェクターという製品カテゴリーが支持を集め、「いつかはホームシアターを」という層を生み出しているのだ。

それにしても、ホームシアターの実現はハードルが高い。薄型テレビをはるかに超えるサイズのスクリーンを張る空間はもちろん、AVアンプやスピーカーなど音響機器一式は必須だ。本格的に導入するのならば、家屋を設計する段階からレイアウトを考えねばならない。プロジェクター本体は構成要素の一部に過ぎず、トータルコストは家族の理解と了承を要するレベルだ。

だが、「モバイルプロジェクター」という手がある。小型軽量で持ち運びが容易なため、場所を選ばず大画面を手軽に実現できる。HDMI端子があれば、パソコンやスマートフォンとつなぎ動画ファイル/ストリーミング再生が可能になる。クオリティ面は本格派ホームシアターに譲るとしても、“手軽に楽しめる大画面”は一考の余地があるはず。

そこに登場したオプトマ「ML750」。手のひらサイズで、重さはわずか400g。解像度WXGA/1,280×800ピクセルのDLPデバイスを採用し、コントラスト比は10,000対1と良好なうえに、輝度700ルーメンのLED光源は、同社フラグシップの「HD92」と同じ独立型RGB-LED構成で広色域を確保している。さらにこの700ルーメンという値は、他のモバイルプロジェクターと比較すればかなり明るい部類に入る。そのうえHDMI/MHL端子から映像入力でき、microSDカードやUSBメモリー上のデータも再生可能とくれば、まさにモバイル用途に打ってつけだ。

WXGA解像度のDLPデバイスを採用したウルトラモバイルプロジェクター「ML750」

現行のApple TV(第4世代)をやや大きくした程度のサイズ感だ

ML750に搭載するレンズは、マニュアルフォーカスの単焦点。投写距離は0.97m(30型)〜最大2.58m(80型)、つまり壁から約2.6m離した位置に設置すれば80型の大画面を得られる計算だ。設置場所を固定しないモバイルタイプであることを考えれば、利用のたび投写距離と傾斜角度を整えフォーカスリングを回して微調整する、という使い方になるはず。

搭載のレンズはマニュアルフォーカスの単焦点、投写距離は0.97m(30型)から最大2.58m(80型)に対応

画はじゅうぶん明るい。700ルーメンであるだけに暗所での利用が前提となるが、投写距離が2m(60型相当)以内であれば昼間でも使えるだろう。スクリーンがあればベターだが、ML750の特徴でありメリットは「機動力」。友人の家に持ち込み、壁に直接投写して楽しむような利用スタイルは大いにアリだろう。むしろ、そのように活用すべきプロジェクターなのだ。

iPadと接続して卓上から投写しているようす(写真は2015年12月11日にオーエスで撮影)

だから、入力ソースの選択肢は重要。HDMI入力は必須として、MHLをサポートしていればスマートフォン/タブレットのバッテリー残量を気にせず利用できる。YouTubeはもちろん、Netflixなど長尺のコンテンツを扱う動画サービスは格段に利用しやすくなるはずだ。USBメモリーやSDカードを利用できれば写真やPDFといったコンテンツも気軽に扱えるので、会議やプレゼンテーションにも活用できるはず。これらの要素すべてを満たしているところが、ML750というプロジェクターの特徴であり最大のアドバンテージだ。

入力系統はHDMI/MHL端子とUSB-A端子、micro SDカードスロットを各1基装備。接続する機器は自由自在だ

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