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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第126回】最新“2強”ハイレゾ再生アプリ「HF Player」と「Ne Player」機能比較まとめ

公開日 2015/05/29 19:36 高橋敦
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■その他に特徴的な機能

iOS版のみだが、HF Player最新版の目玉と言えるのが「リアルタイムDSD変換」機能だ。AACやFLACのようなPCM系のデータでも、アプリ側でDSDに変換してDSD対応DACにDoPで送り出す機能だ。ただし「DSDに変換すると音が良くなるということではない」と理解しておいた方がよい。

実はDACチップは内部ではPCMデータも1bitデータに、つまりDSD的に変換してから処理している例も多い。技術的にその方がチップの設計や実装をしやすいようだ。このリアルタイムDSD変換はその1bitへの変換をアプリの側であらかじめ行うものだ。スマートフォンの余裕のある処理能力で1bit変換までをアプリ側で行うことで、オンキヨーとして目指す精度や音作りをより深い段階から行うことができる。それがこの機能の狙いということらしい。スマートフォンアプリならではのアプローチとして面白い。

この機能は「DSD 2.8MHz」「DSD 2.8MHz 高精度」「DSD 5.6MHz」「DSD 5.6MHz 高精度」から選んで設定

DSD 5.6MHz 高精度変換で再生中の画面

なお変換設定のMHzを上げて高精度にするとスマホの処理能力への負荷が高くなってバッテリー消費も早くなるとのことだが、この手の「活動限界が短くなるハイパーモード」が好物な男子も少なくはないことだろう。

HA-2との組み合わせで48kHz/24bitの曲をDSD 5.6MHz 高精度で変換再生してみたところ、例えばシンバルの音色が少し落ち着きつつそれでいて煌きも少し高まるようなニュアンスの変化と思えた。通常の再生と比べてどちらがよいというわけではないが、こちらが好みという方もいるだろとの納得感はある。

あともしかして、後段のDACの役割の一部をぶん獲るという仕組みからすると、DACへの依存度を下げ、組み合わせたシステム全体の実力を平均化する効果もあり得るかもしれない。遠回しな言い方をしたが、つまり「この仕組みって後ろにつなげるDACの実力が低いほど効果を発揮するのでは?」ってことだ。エントリークラスのDAC/ポタアンをお使いの方こそ要注目かもしれない。

一方Ne Playerの個性は、ライブラリの中でハイレゾ音源をもっと容易に管理できたり探し出せたり、再生中にも視覚的にも楽しめたりするというコンセプトだ。まずライブラリのリスト表示の時点でフォーマットとkHz/bit等もそこに表示されている。「FLAC 24bit/96kHz」といった具合だ。またその種類ごとにピックアップして表示させることもできる。

リスト表示でもフォーマットやスペックも一目で確認できる上にハイレゾはブルー表示でアピールされる

ここから選べばそのフォーマットやスペックの曲をリストアップすることもできる

再生中に再生中のデータのサンプリングレートとDACへの出力のサンプリングレートを表示できる点はHF Playerとも共通だが、こちらは再生中は見やすい場面に乗じそれらが表示されるようになっており、そこをより強くプッシュしている。また出力先のDACの名前も(機種名が認識できれば)表示。ハイレゾ音源が正しいセッティングで再生されているかを自然と把握できる作りだ。

セッティングとその動作を確認できるということで実用性も高い仕様だ(HA-2は残念ながら「Others」な認識)

あとサンプリングレートの数値表示の隣には周波数グラフ的なものも表示されるのだが、こちらは例えばサンプリングレート96kHzの音源を再生中に、それに含まれないはずの96kHzまでグラフが振れることから、実際に出力されている音声データの周波数を表示するものではないようだ。

次ページその他インターフェース面など

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