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【連続企画第3回】ティアック「HA-P90SD」、USB-DACとしての実力を探る!

公開日 2015/05/27 10:00 岩井喬
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まずはUSB-DACとしての実力をチェック!

まずUSB-DACとしてのサウンドをチェックしていこう。送り出し環境としてはMacBook Proを用い、『TEAC HR Audio Player』からのファイル再生を実施。設定はMacの内蔵メモリーに楽曲を展開して再生を行う、高音質なRAMモードを選択している。一曲ごとにメモリーへ読み込む時間が必要なため、マシンスペックや楽曲のデータ量によって待たされるケースも少なからず起こるものの、ノーマルモードより彫りが深くS/N感に優れたサウンドが味わえるため、この辺りはお好みで選択してもらっても良いだろう。

背面にPC入力用のmicroUSB端子を備える

基本的なサウンド傾向としては密度と音ヌケのバランスに優れたもので、低域は制動感の良い弾力豊かな描写となる。高域にかけてはほのかに倍音成分の豊かさが加わり、輪郭のエッジを際立たせた艶ハリの良い音色を味わうことができた。ボーカルをはじめとする音像のボトムは肉付きがナチュラルで、口元の輪郭を艶良くウェットに描く。個々のパートもキレ良く分離して見通しの深い、クリアな音場感を堪能できる。クラシックの管弦楽器は滑らかかつ爽やかな旋律を聴かせ、低域は締まり良くまとめ、すっきりとした空間を描き出す。

楽曲選択や曲送り/戻しは側面のマルチウェイスイッチで快適に行える

ハイレゾ音源になるとより音像の引き締め感が高まり、定位フォーカスの鮮明さ、キレ良くクリアな余韻のウェットな描写性が高まってくる。ジャズピアノに関しても高域にかけてのハーモニクスの澄んだ響きが印象的であるが、低域方向への音伸びも豊かであり、滑らかで深みのある密度感も同時に聴き取ることができた。スネアも厚みのあるボディノートとブラシのヌケ良いアタックを両立。ウッドベースは弦の艶やかさと胴鳴りのむっちりとした豊かな張り出しを感じられる。

ロックではリズム隊のほど良くタイトで厚みも十分なアタックとスムースなスネアの響き、エレキギターのザクザクと小気味よいディストーションのリフなど個々のパートの分離良いプレイニュアンスがダイレクトに展開。ボーカルはハスキーなタッチとなるが肉付きはナチュラル傾向で、倍音の艶やかさが明瞭感をサポートしてくれる。

前面にはゲイン切替スイッチも装備

高域にかけて華やかな印象で、シンバルワークもブライトに輝く。DSD音源においてはふくよかで密度の高い音像がふわりとスムースに空間へ浮き上がる。弦楽器の描写は艶良く滑らかで、ボーカルは適度に引き締まったボディと口元の瑞々しく鮮やかな描写によって解像度の高いリアルな像を結ぶ。音場の広がりや高域の拡散具合も豊かで低域方向への伸びも深い。全体的に穏やかな音質傾向であり、リアリティよりは耳当たり良い適度な華やかさとリッチなテイストを効かせたサウンドである。

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