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林正儀が自宅で検証

独自規格VESA 3Dの画質をチェック! オプトマプロジェクター“2つの3D”の実力を探る

公開日 2015/04/28 14:45 林 正儀
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独立RGB-LED光源を搭載するオプトマのDLPプロジェクター最上位機「HD90」が、オプトマ独自の“VESA 3D”規格による3D映像視聴に対応した。今回はこのHD90を軸に、2種類の3D方式を持つ“オプトマの3D”の実力を林正儀がチェックする!


■オプトマのプロジェクターには、2種類の3Dがある

オプトマのプロジェクター「HD90(関連ニュース)」は、独立RGB-LED光源を採用することでカラーホイールをなくす構造とし、DLP機ながら極限までカラーブレーキングの低減を図ったフラグシップモデルだ。以前に筆者もいくつかの映画タイトル別にそのクオリティをチェックしたが(レビューはこちら!)、ジャンルにかたよらない表現力の多彩さを実感した。3Dファンとしては、このHD90で、劇場のようなわくわくする立体映像の感動を味わってみたい。

HD90

RGB-LED光源の仕組みイメージ

なおオプトマ製プロジェクターには、2種類の3D方式がある。従来の「DLP Link」とオプトマ独自の「VESA 3D」だ。

HD90で採用されているのは後者、オプトマ独自のVESA 3Dである。本機の国内発売時にはまだ展開されていなかった3Dアクティブグラス「ZF2300」と専用エミッター「BC300」が、既報の通り発売開始したことで、ついにHD90で3Dを楽しめるようになった。今回は、LED独立光源との相性が良く、明るくてリアリティのある、その3D映像についてレポートしていきたい。

VESA 3D方式用のアクティブグラス「ZF2300」

エミッター「BC300」

視聴に入る前に、まずはVESA 3D式とDLP Link方式の違いを簡単にご紹介しよう。従来のDLP Linkは、スクリーンに投写する映像に3D信号を乗せるというもの。その反射信号を専用のアクティブグラスで受信するため、赤外線方式(IR方式)のような外付けエミッターは不要だ。

一方、VESA 3Dは3D信号にRF技術、つまり電波を採用している。ブロードな指向特性で同期範囲も広いため、エミッターとグラス間に障害物があってもほぼ影響なく3D視聴が楽しめる。また画像に3D同期信号を入れないため、色再現上有利なこともメリットだ。

なお、今回はHD90のほかに、イージーユースのフルHDモデル「HD26(関連ニュース)」も用意した。こちらはVESA 3Dと通常のDLP Linkのどちらにも対応している従来機種。今回はまずHD90でオプトマフラグシップによる3D映像クオリティをチェックしたあと、さらにHD26を使ってVESA 3DとDLP Linkの3D映像を比較視聴してみたい。

次ページオプトマ独自の3D方式VESA 3Dを楽しむ/DLP Link方式との違いは?

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