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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第121回】「JH Audio三姉妹」どれと付き合う? 新キャラ “Layla&Angie” を聴く

公開日 2015/04/02 10:00 高橋敦
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■三姉妹のキャラ設定(特徴)

なお姉妹の並び、どれが長女で次女で三女なのかについては、JH Audio本国サイトでのカスタム版の価格に基づいて判断した。ちなみに「Roxanne Universal Fit」については、下記の以前の記事を参照してほしい。

いつかは買いたい?“10万円イヤホン”4モデル一気聴き
 →記事はこちら

では「Layla Universal Fit」と「Angie Universal Fit」の外観や機能等の特徴からチェックしていこう。なお以下では「Universal Fit」の表記を省略するが、本記事中での「Layla」「Roxanne」「Angie」は常に「Universal Fit」モデルを指す。

まずは基本情報的なところを「Roxanne」も交えて表にまとめてみた。


同シリーズの姉妹モデルであるので共通する要素はもちろん多く、RoxanneとLaylaはドライバー構成まで重なっている。以降は写真を交えて説明していこう。

「Layla」は筐体の形状は妹とほぼ同じでドライバー搭載数が多い分だけそのまま大柄になっている印象

「Angie」のみはカーボンではなくケブラーファイバーとのことだが、外観ではそれほどの違いは感じない

何しろドライバー搭載数が多いので、サイズはイヤホンの中でも最大級の部類だ。カスタムだと耳への収まりが良いので少しは目立ちにくいが、ユニバーサルだと耳から飛び出る部分はそれよりも大きくなる。まあこの点は等価交換なので止むを得ない。

■両モデル共通の注目技術「FreqPhase」

両モデル共通の技術的な注目点としてはまずノズル部分に注目したい。ドライバー数が増えれば増えるほどに、そのそれぞれのドライバーから鼓膜への音の到達時間、そのタイミングを揃えるのは困難になる。それを制御して揃えるのが「FreqPhase」技術だ。

そしてその技術要素のひとつがステンレス製のチューブ型ウェイブガイド。これが各ドライバーの信号を0.001mS(1/1000秒)以内に確実に鼓膜に到達させることでそのズレを最小限に抑えている。

おそらく3wayの低域・中域・高域でステンレスチューブが分けられており、それぞれ径も異なる

こちらは昨年5月撮影「Roxanne」の同じ箇所。ステンレスチューブではない

次ページ「soundIVe」技術や、低域を調整できる「Variable bass output」など

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