HOME > レビュー > パイオニア初HPアンプ内蔵USB-DAC「U-05」×人気ヘッドホンスクランブルテスト!

ゼンハイザー/SHURE/ベイヤーダイナミックの人気機種と組み合わせ

パイオニア初HPアンプ内蔵USB-DAC「U-05」×人気ヘッドホンスクランブルテスト!

公開日 2014/07/24 12:32 岩井 喬
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

■SHURE SRH1540


SHURE SRH1540と組み合わせ
2台目はハイエンド密閉型ヘッドホンの人気モデル、SRH1540である。シングルエンド接続では中低域の太さと高域にかけての艶良い質感描写が特徴的だ。管弦楽器はハリ良く爽やかに浮き上がり、ローエンドはどっしりと響く。音像の定位フォーカスは鋭く、ボーカルやスネアの浮き立ちも分離良い。肉付き良いボーカルの口元はハリ艶良くウェットに際立っている。

ロックのディストーションギターもザクザクと小気味よくリッチに描かれ、ブライトなピアノやシンバルなど、高域のくっきりとしたエッジ表現と相性が良い。ハイレゾのオーケストラはストリングスが煌びやかに浮き立ち、ローエンドも深く響き、音場がゴージャスなハーモニーで満ちてゆく。耳当たり良く流麗かつ緻密なサウンドで、倍音の効果による粒立ちの鮮やかさもバランス良くまとめてくれる。


さらにサエクのリケーブル「SHC-B300FSH」を使ったバランス駆動では、S/Nやニュアンス表現の細やかさが改善されるとともに音像のフォーカスが引き締まり、低域も弾力良く描かれるようになった。艶やかな質感表現はそのまま活かされており、解像感高くスムーズな表現となる。空間再現性が高まるため、リヴァーブの余韻も階調細かく描かれ、アタック音との分離も明確だ。バランス駆動ならではの情報量の高さを感じることができるが、ヘッドホンに秘められた実力の高さについても改めて認識することができた。


次ページ続いてベイヤーダイナミック「T1」と組み合わせ

前へ 1 2 3 4 5 6 7 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE